宍道湖ブルーの島根スサノオマジックB1昇格決定、トップ画像は2017年5月14日に撮影
B.LEAGUE(Bリーグ)誕生から3シーズン目、B2はプレーオフ全日程を終えて順位が決定しました。
プレーオフにはB23地区の優勝チームとこの3チームを除く3地区の15チームの中で最高勝率のチーム(ワイルドカード)によって争われました。
プレーオフ参加チーム
群馬クレインサンダーズ 43勝17敗、勝率・717(東地区優勝)
信州ブレイブウォリアーズ 48勝12敗、勝率・800(中地区優勝)
熊本ヴォルターズ 45勝15敗、勝率・750(西地区優勝)
島根スサノオマジック 43勝17敗、勝率・717(ワイルドカード)
プレーオフ準決勝(4月27日、28日、29日)
信州 74-61 島根(ことぶきアリーナ千曲)
熊本 71-82 群馬(熊本県立総合体育館)
信州 72-57 島根(ことぶき)
熊本 75-50 群馬(熊本)
熊本 72-73 群馬(熊本)
同3位決定戦(5月4日、5日)
熊本 88-91 島根(熊本)
熊本 77-82 島根(熊本)
同決勝(5月4日、5日)
信州 82-63 群馬(ことぶき)
信州 84-77 群馬(ことぶき)
優勝は信州ブレイブウォリアーズ、準優勝は群馬クレインサンダーズ、3位は島根スサノオマジック。
この結果、島根スサノオマジックのB1昇格が決定しました。
信州ブレイブウォリアーズは3月に、群馬クレインサンダーズも4月にBリーグからB2ライセンスを交付されて、プレーオフに進んで結果を残してもB1に昇格できない、という中で最後まで力を出し切ったことになります。
一方でB1昇格1季目でB1ライセンスを取消されたチームもあります。B2西地区の雄、ライジングゼファー福岡です。ライジングゼファー福岡は、シーズンの最中にB2への自動降格(B2ライセンス交付)が決まりました。リーグ戦大詰めの4月9日のことです。選手にとって、チームを応援している人たちにとって、とても辛い日になりました。
この結果、プレーオフに進んだ島根スサノオマジックと熊本ヴォルターズのどちらか上位のチームがライジングゼファー福岡と自動的に入れ替えとなり、下位チームは3位になれば入れ替え戦に進む、という変則的なプレーオフになりました。
そしてB1ライセンス組はともにB2プレーオフ準決勝で敗退します。このための最後の最後に、気心の知れた者同士で死闘を演じることとなりました。その結果、アウェー戦にもかかわらず島根スサノオマジックが勝ち名乗りを上げたのです。
3位決定戦の第2戦、残り18秒で 熊本ヴォルターズ吉野拓巳主将の3Pが決まって3点差…でも熊本ヴォルターズの反撃はそこまで、でした。
広島ドラゴンフライズ発足当初からのメンバーで、昨年この時期に島根スサノオマジックに活躍の場を移した北川弘選手はツイッターでつぶやきました。
全日程が終わり 何とか1部昇格する事が出来ました。 ここまで来るのに何度も心が折れそうな時もありましたが、仲間、家族、ファンの皆様が何度も助けてくれました。今回昇格出来たのもみんなの存在あっての事です。 本当にありがとうございました!文字では言い表す事の出来ないたくさんの感謝です。
一方、広島ドラゴンフライズでチームメートとして、今回はライバルとして戦ってきた田中成也選手もツイッターで祝福しました。
広島で一緒に戦った弘と央がB1に!(^^) 同期として嬉しい気持ちと自分もこの場で戦うことが出来なかったことが嬉しさと悔しさでなんとも言えない気持ち!
とにかく2人にはおめでとうと言いたいし弘の泣き顔見たら俺のモチベーションにもなった! とにかく2人には来季B1で頑張ってほしい! おめでとう
2017年5月14日、松江市総合体育館。B2史上初のプレーオフに進んだ広島ドラゴンフライズは島根スサノオマジックとの準決勝で1勝1敗。第3試合にもつれ込み、9-11のスコアで敗れました。
その時、コートで体を折り曲げ涙したのが北川弘選手。
そしてしゃがみこんだのが田中成也選手…
画像は上から2017年5月14日の北川弘選手、田中成也選手、島根スサノオマジックの勝久マイケルヘッドコーチ
でも、この話には続きがあります。
2年前の5月、広島ドラゴンフライズをねじ伏せて、B1昇格を決めた島根スサノオマジック指揮官は勝久マイケルヘッドコーチでした。
そしてその”宣言”通り、勝久マイケルヘッドコーチは信州ブレイブウォリアーズを率いても、1シーズンでチームをB2最強に導きました。B1昇格の可能性が断たれた中にあっても…です。
Bリーグはまだ始まったばかり。その過渡期にあっては、たくさんのドラマが全国に散らばっています。
広島ドラゴンフライズのクラブスローガン
広島に、バスケでつながる風景を。
そして、スポーツでもっと幸せな広島へ…
熊本、福岡、島根、広島…。Bリーグの誕生によって生まれた新たな繋がりの中で切磋琢磨していくことが、未来の子どもたちへの大きな財産になっていくのでしょう。
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