7月3日 ●2-6 ヤクルト、マツダスタジアム
通算38勝36敗3分け(巨人に5差の2位)
18時開始・3時間2分・3万1150人
相手先発 寺原○5回3安打2失点
本塁打 なし
登録抹消 バティスタ、長野、中村恭
出場登録 ローレンス、小窪、今村
一番ショート坂倉
二番セカンド菊池涼
三番センター西川
四番ライト鈴木
五番サードメヒア
六番ファースト安部
七番キャッチャー會澤
八番ショート田中広
九番ピッチャーローレンス(1試合1敗)5回78球4安打6失点(自責6)
塹江
菊池保
今村
広島がヤクルトに5月11日、12日以来の連勝をプレゼントした。さらに東京ドームで巨人が中日にサヨナラ勝ちして、首位までのゲーム差が5に開いた。
広島は交流戦開幕前日の6月3日の時点で貯金13。3位だった巨人に4・5差をつけていた。ジャスト1カ月で貯金も2まで目減りして正反対の立場になった。
初の一軍昇格となった広島のローレンスは初回、ヤクルトの”主砲”村上に先制適時打だれたあと踏ん張っていたが、五回に押し出しと村上の満塁弾で5点を失った。
山田哲に3ボールとして「申告敬遠」、続く吉田、青木をストレートの四球で歩かせての押し出しまでスライダー、シュート、チェンジアップ、カーブ、そして真っ直ぐがすべてボール球になり、最後には”令和のゴジラ”と化した村上にチェンジアップをライトスタンドへ持って行かれた。
二軍での新外国人右腕は3勝3敗、防御率3・25。最近、特に良くなった訳でもなく、19回と3分の1で被安打69、被本塁打7。力でねじ伏せるようなタイプでもない。
二軍には5月に練習生から育成契約選手に昇格したメナという右腕もいるがこちらは二軍戦4試合、計16回で防御率0・56。下でこれぐらいの数字を残さないと、やはり一軍では通用しないだろう。
交流戦以降は1イニングに2点を奪うのもひと苦労の広島打線は、それでもその裏、2点を返したが反撃もそこまで。2カ月ぶり一軍昇格のヤクルト先発・寺原に白星を献上し、近藤、ハフ、マクガフ、石山のヤクルトの継投策の前には二塁すら踏めなかった。
だが、ローレンスよりも問題なのは打線。
田中広を一番に戻してみたり、打たなければすぐ後ろに下げたり…
直近10試合の一番は…
小園
小園
小園
田中広
田中広
高橋大
野間
田中広
田中広
そしてとうとう坂倉が一軍再昇格即、プロ初の一番。
坂倉は二軍の中村奨が頭部死球を受けたため、6月19日に二軍捕手補強のため出場登録を抹消された。以後、ウエスタン・リーグでの二軍戦に出場の際、一度も一番を打っていない。二軍で一番に固定され、一軍昇格でも一番を打った小園や、この日、2試合続けて二軍戦で一番を打った野間の扱いとは対照的だ。
広島のリーグ3連覇では田中広、菊池涼、丸の3人が盤石なことが大きなアドバンテージになった。
それは、緒方監督就任1年目、2015年シーズンの最初の最初で、一番を固定しなかったという大きな失敗から学んだからにほかならない。
この時は、けっきょく開幕第4戦からの7連敗が尾を引き借金を抱えたままシーズンを終えた。
開幕からの一番は…
鈴木、鈴木のあと野間が7試合続いて、菊池涼、丸、安部が4試合続いてまた丸…
”その”丸がいなくなったことで、奇数打順の雲行きが怪しくなる中、一番の”本線”はやはり田中広。一方で野間が安定した数字を残せるようであれば、どこかのタイミングで「一番・野間」を固定する、というのが今季の”正しい”一番の扱い方だったはずだ。
田中広が打率1割台の迷路に迷い込む前に、打撃コーチ陣は何とかできなかったのか?
加えて野間も絶不調。
交流戦明け、これで1分けを挟んでの4連敗となった広島の総得点は9、総失点は26。さらにマツダスタジアムで5連敗。ありえない数字ばかりが並ぶ状況でも巨人追撃の手を緩める訳にはいかないのだが…(ひろスポ!・田辺一球)
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