画像は台湾のランドマーク的存在、台北101( タイペイイーリンイー )。 地上101階、地下5階、約509メートルの高さを誇る、台湾一の高層ビル。桃園市の桃園国際野球場はここから西へ30数キロの地点にある。鈴木誠也のバットで、日本と同じく2戦2勝の台湾も粉砕となるか…(撮影はひろスポ!台湾取材班)
侍ジャパン注目のプレミア12、注目の第2戦が11月6日、前日のベネズエラ戦に続いて台湾、桃園市にある桃園国際野球場であり、4対0のスコアでプエルトリコに快勝した。
オープニングラウンド(1次ラウンド)2勝の日本は同じく2勝の台湾とともに、スーパーラウンド(2次ラウンド)への進出を決めた。7日は、場所を台中市の台中インターコンチネンタル野球場に移して台湾とB組1位通過を懸けて激突する。
ベネズエラ戦で2打点の侍ジャパンの主砲、鈴木誠也のバットがこの日はチームの全打点を叩き出した。
三回、菊池涼介の内野安打で二死一、二塁として近藤健介の一番ゴロが敵失を招き0対0の均衡が破れた直後だった。
ボールカウント1-0から、低目の真っ直ぐをレフトスタンド中段へ。「感触は完ぺき」という一撃は同時に今大会、侍ジャパン第1号となった。
沖縄でカナダと強化試合2試合、台湾に乗り込んで本番2試合。計4試合で日本は被本塁打ゼロ。しかし打球がフェンスを越えたのも鈴木誠也ただひとり…
大会を取材するWBSC(世界野球ソフトボール連盟)の公式球はSSK社製で「通常より若干小さめで若干軽い」と言われている。そのせいか飛距離が出ない。
10月31日、沖縄セルラースタジアム那覇であったカナダ戦の三回、先頭バッターだった鈴木誠也の打球は逆風を突いていい角度で伸びて行ったがレフトフェンスを直撃した。続く吉田正尚は確信したかのようなリアクションだったが、風に乗ったはずの打球はやはりライトフェンスを直撃した。
レギュラーシーズンでは鈴木誠也の28本塁打に対して吉田正尚29発、さらにこの日のスタメンで見ていくと、坂本勇人40発、山田哲人35発、浅村栄斗33発、松田宣浩30発、丸27発。だが、この世界舞台でフェンスを越えようと思えばシーズン中とは明らかに別のスイングが要求される。それをやってのける、ということはそのスイングが世界基準にあることの証左でもある。
鈴木誠也は二回の第1打席でもチーム初盗塁、8球粘って四球で出塁して左腕投手の2球目を完全に盗んで見せた。”世界広し”といえどもこんなタイプの四番はいないだろう。
プエルトリコ戦はTBSの中継だったため、解説席には新井貴浩さんの姿もあった。4対0快勝のあと、新井貴浩さんは”愛弟子”の値千金の3ランを次のように振り返った。
「見事なホームランでしたね。ヒットも出てましたし、フォアボールも取れていたので、ずっと調子良かったんですけどね。またきょうこうしてホームランが出たというのは、彼自身ほっとしたんじゃないでしょうかね、非常にいいホームランでした」
(ひろスポ!・田辺一球)
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