画像は10月半ば、マツダスタジアムで行われた秋季練習で、佐々岡監督と”微妙な距離”を保つ?菊池涼介
プロ野球の広島は11月8日夕方、菊池涼介内野手のポスティング申請を容認すると発表した。
昨年の契約更改後の会見でポスティングによるメジャー挑戦を口にした本人の意思を球団側が尊重した。球団はNPBに申請手続きをするが、米国移籍が実現しなかった場合には残留を受け入れる方針も明らかにした。
11月1日、菊池は沖縄であったカナダとの強化試合の前に今季取得した国内FA権を行使しないことを発表していた。
菊池は1990年3月、東京都生まれ。「えぐい肩と足」(松本奉文スカウト)で広島が”発掘”したダイヤモンドの原石は、2011年のドラフト2位入団。2013年から7年連続ゴールデングラブ賞を受賞して、2016年には最多安打、2017年にベストナイン。
巨人に昨年オフFA移籍した丸佳浩外野手と競うようにして推定年俸が急上昇。16年が8,500万円、17年が1億4500万円、18年が1億9000万円、今季が2億4000万円。その守備力は”異次元”と評され、ひろスポ!では異次元シールドとも表記。2017年のWBC参戦時には米国メディアからも「忍者」と紹介された。
前日(7日)まで台湾で開催されたプレアミ12、オープニングラウンド3試合にスタメン二番セカンドでフル出場した菊池は初戦のベネズエラ戦で五回に同点適時打を放つなど4打数3安打2打点。
2戦目のプエルトリコ戦では三回、鈴木誠也の3ランに繋がる内野安打。そして前日の台湾戦では4打数2安打、送りバント1。侍ジャパンの3連勝に貢献した。
広島はこうした状況を想定してすでに10月、マツダスタジアムであった秋季練習から外野手として規定打席に到達して打率7位(2割9分7厘1毛)の成績を残した西川龍馬をサードに再チャレンジさせる方針を徹底。手薄になる恐れのある内野と外野のバランスを調整中だった。
さらには今季、菊池に代わって一度だけセカンドでスタメン出場した曽根海成らが現在、宮崎・日南市で行われている秋季キャンプで打力強化などを急いでいる。
菊池は鈴木、會澤翼とともに10月20日に秋季練習を切り上げチームメイトや佐々岡監督らにあいさつして宮崎合宿から侍ジャパンの一員に加わった。
もしこのまま夢が実現すれば、この日が赤いヘルメットをかぶり8年間慣れ親しんだマツダスタジアムとの別れの時だったことになる。(ひろスポ!・田辺一球)
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