ガラガラのエディオンスタジアム広島、第31節(試合日変更)の浦和レッズ戦、2019年シーズンJ1の全試合の中でワースト2の6,710人しか集まらなかった
Jリーグは12月10日、都内のJFAハウスで理事会を行った。
その中でJリーグ(J1)の年間平均入場者数が初めて2万人を超えたことが報告された。
昨季から最も伸びたのは15年ぶりリーグ優勝の横浜F・マリノスで124%増の平均27,010人だった。1試合の平均で5,222人も増えた。失点をどうするか?より得点を重ねる横浜F・マリノスのスタイルがサポーターの支持を集めた証左でもある。
最後まで優勝争いをした2位のFC東京もクラブ最高の1試合平均31,540人を記録した。
これに対してサンフレッチェ広島は平均入場者数で第17位の13,886人。しかもJ1での全試合のうち入場者数ワースト1もワースト2もサンフレッチェ広島で、その数は7,000人にも届かない。
今回の緊急連載で使ってきた「順位表」を再確認する。
順位表の見方は表のあとに記した。
順位表から分かること。
1試合平均で2万人以上を集めたクラブは半数の9クラブある。そのうち7クラブはJ1順位で8位までに集中、2万に届かないのは広島だけ。逆に言えばサンフレイレブンと城福浩監督は大健闘である。
理事会では、2030年までに年間平均入場者数2万4000人を突破することを掲げた。欧州4大リーグではブンデスリーガが平均43,000人越えと圧倒的で、プレミアリーグが38,000人レベルで続く。4位のセリエAは25,000人規模でそこをまずは追いかける。
今季、1試合平均で24,000人以上を集めた5クラブを並べてみる。
1)横浜M 5)27,010-72,327 陸上R 3万5回 4万1回 6万1回 10
2)FC東京2)31,540-49970 陸上R 3万8回 4万1回
7)G大阪3)27,708-39694 専用 3万6回 10
13)名古屋4)27,612-45,000 専用R (27,000陸上)3万6回 4万2回 10
14)浦和 1)34,184-63,700 専用 3万9回 4万2回 5万2回 10
この5クラブに共通するのはホームスタジアムの収容能力が3万ではなく4万規模かそれ以上であること。そして3大都市圏にある、ということ。5分4はオリジナル10であること。それにしても、横浜M、G大阪、名古屋は勝ち点以上に熾烈な集客争いを演じている。
J1順位と1試合平均入場者数順位ほか
1)横浜M 5)27,010-72,327 陸上R 3万5回 4万1回 6万1回 10
2)FC東京2)31,540-49970 陸上R 3万8回 4万1回
3)鹿島 9)20,569-40728 専用 3万0回 10
4)川崎F6)23,272-27,495 陸上 3万0回
5)C大阪7)21,518-47,816 陸上 3万2回 4万1回
6)広島 17)13,886-45,000 陸上 3万0回 10
7)G大阪3)27,708-39694 専用 3万6回 10
8)神戸 8)21,491-28,425 球技 R 3万0回
9)大分 12)15,347-40,000 陸上 R 3万0回
10)札幌 10)18,768-41580 球技 R 3万2回
11)仙台 16)14,971-19,694 球技 3万0回
12)清水 15)15,043-20,229 球技R 3万0回 10
13)名古屋4)27,612-45,000 専用R (27,000陸上)3万6回 4万2回 10
14)浦和 1)34,184-63,700 専用 3万9回 4万2回 5万2回 10
15)鳥栖 14)15,060-24,490 球技 3万0回
16)湘南 18)12,848-15,690 陸上 3万0回
17)磐田 13)15,277-15,165 球技 3万1回 (51,697陸上)
18)松本 11)17,416-20,000 球技 3万0回
・左端番号はJ1各クラブの順位、そしてクラブ名
・クラブ名に続く番号は今季の各クラブホームゲーム平均入場者数の順位、その右の数字が平均入場者数で、そのあとに続く数字がホームスタジアムの大まかな収容可能人数、名古屋と磐田は今季の開催場所を考慮して2つのスタジアムを併記した。
・専用はサッカー専用、球技はサッカー以外の球技でも使用、陸上とあるのは陸上トラック併設、よって専用、球技とあるスタジアムには陸上トラックはない。そのあとのRはラグビーW杯12会場の中で7会場あったJリーグホームスタジアム
・3万0回とあるのは今季J1リーグ戦ホームゲームで集客数3万人越えなし、よって浦和は9度も3万人越えを記録したことになる。4万人、5万人、6万人も同じ。
ひろスタ!特命取材班