サンフレッチェ広島は2月12日、ホームゲーム開催試合前に、アストラムライン広域公園前駅 とエディオンスタジアム広島の間に「思いやりシャトル」を運行させると発表した。エディオンスタジアム広島のある安佐南区でのバス輸送などで実績のある株式会社フォーブルの協力で実現した。
その狙いなどは以下、サンフレッチェ広島のリリースより抜粋すると…
「サンフレッチェ広島では、ホスピタリティの向上を図るため、2020シーズンより新たなサービスとしまして、坂道の歩行を困難に感じられるお客様に向けた「思いやりシャトル」の運行を開始いたしますので、お知らせいたします。本サービスは、アストラムライン広域公園前駅からエディオンスタジアム広島までの坂道において、お身体に障がいをお持ちの方やご高齢の方、妊産婦の方など、坂道の歩行を困難に感じられるお客様を輸送するものです。これまでに届いたお客様からのご要望や、本年1月25日のサポーターズカンファレンスでのご意見を受けて、本サービスの導入を決定いたしました」
…となっている。
対象試合は2020明治安田生命J1リーグ・2020とJリーグYBCルヴァンカップにおけるサンフレッチェ広島主管の休日開催ホームゲーム。 平日開催試合での運行はないので注意が必要。ジャンボタクシー車両(福祉車両ではなく一般タイプ)による輸送となる。
運行時間は、対象試合のキックオフ3時間前~試合開始まで(試合後の運行は行わない)。
乗り場は、アストラムライン広域公園前駅下 RCC中古車展示場MEGA前バス停。
降り場は、エディオンスタジアム広島 メインスタンド正面東側マラソンゲート前。
利用対象は次のとおり。
・身体に障害のある方
・高齢(概ね65歳以上)の方や妊産婦の方で、広域公園前駅からエディオンスタジアム広島までの坂道の歩行に自信のない方
・怪我などで坂道の歩行が難しい方
※上記の方を介助する付き添い1名も同乗できる。
問い合わせは、サンフレッチェ広島 運営部
電話082-259-3220
営業時間/(月~金)午前9時~午後6時(定休日/土・日・祝)
サンフレッチェ広島がエディオンスタジアム広島(当時は広島ビッグアーチの呼称)でJ1リーグ戦を初めて開催したのは1993年5月、相手はヴェルディ川崎で、3万7000人近い大観衆が集まった。
それからおよそ27年。様々な事情があったにせよ、新スタジアムが”マチナカ”に建設されることが決まったこの時期に「思いやり」シャトルが実現した…
2015年11月22日、サンフレッチェ広島の第2ステージ優勝が決まり3万3210人のスタンドに至福の瞬間が訪れた。だが、その12時間前、すでにエディオンスタジアム広島周辺道路は大渋滞を起こし、大変な状況になっていた。
早朝、遠隔地の駐車場に車を止めたサポーターは徒歩しか移動手段がない。その中に車イスでAシティの急こう配の下り坂を”疾走”する兄弟の姿があった。
ひろスポ!関連記事
3万3210人が祝ったサンフレVの日の朝、エディオンスタジアム広島周辺では何が起こっていたか?(2015年11月22日掲載)
hirospo.com/pickup/23503.html
関係各所はエディオンスタジアム広島での経験を、新スタジアム供用開始時には”待ったなし”で活かしたい。
ひろスタ特命取材班