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2020年04月05日
編集部

広島ドラゴンフライズ、新型コロナウイルス危機直面のBリーグ契機にクラウドファンディングなど全広島県民との繋がり模索

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画像のフライガールズとモヒカンアビィもB1目指す…

 

全米プロバスケットボールのNBAが新型コロナウイルスの感染拡大により、シーズン中止へ向けて動き始めたという。莫大なおカネが動く米国4大スポーツ。NFL(アメフット)、MLB(野球)に次ぐ米国第3の売り上げ規模のNBAが中止されることによる影響は計り知れないだろう。

日本国内では2016-17シーズンで産声を上げたBリーグが3月27日、レギュラーシーズン未消化のまま中止となった。まだ経営体力のない各クラブにとってはまさに死活問題であり、Bリーグとしての対策も急がれる。

そんな中、B2西地区で優勝した広島ドラゴンフライズは、B1昇格への権利を勝ち取ることができた。ただし、4月24日に予定されているB1ライセンス交付判定で”合格”するためにはクラブ経営の面でもB1の指標をクリアすることが求められる。

売上高の基準は本来であればシーズン終了後、3億円以上の見込みとリーグの審査で判断されることが条件となっていた。しかし、シーズンが途中で終了したため「特例措置」が取られることになった。

それでもBリーグとしてはB1で戦い続けるための経営体力を厳しく問うてくる。新型コロナウイルスの影響がまったく見通せない中でも、ライセンス交付、という現実とは向き合わなければならない。

広島ドラゴンフライズの浦 伸嘉社長は3月28日の共同会見などで次のように話している。

「チームがB1昇格の可能性を勝ちとってくれたことに感謝を申し上げたい。いろんな難しい状況の中、無観客でありながら西地区優勝というところもしっかり戦ってくれました。(B2の18クラブ)全体では2位ですが、勝率は(1位の信州ブレイブウォリアーズと)一緒の40勝7敗ですから立派な成績だと思います」

「こうしてレギュラーシーズンが終わった以上、やるべきことはファンの方や応援していただいている企業さま、行政さま、メディアさまを含めていろいろなところを選手と一緒に訪問して、あいさつしていろいろな話をする。それが今できることかと思っています」

―ライセンス交付までおよそ1カ月しかありませんが…

「今から予測されるのは、一番はシーズンチケットの返金と冠スポンサーさまの協賛金返還、そういうところになってきます。そこに対しては、我々はせっかくB1昇格の切符を勝ちとっていますので、例えばB1に上がってのチケットやスポンサーの価格が上がったりする可能性があり、そこをシーズンチケットを返金しない代わりに割り引くとか…そういうことができればいいかなと思っています」

「例えばB1昇格が決まった際の記念品を作ってシーズンチケットホルダーの方に代替品として贈らせていただくとか…まだ具体的にはないのですが、何とかお客さまの満足度も保ちつつ、ライセンス獲得をサポートしていただけるようなところに着地できればライセンス獲得に繋がってくるのではないかと考えます」

「例えばB1に上がってシーズンチケットが30パ―セント増であれば、今回、シーズンチケットを返金しない場合はそれが110パ―セント増になるんですね。それだと、我々は今までの売り上げに10パーセントプラスになります。B1に上がった価値も少し担保しつつ、今までとこれからドラゴンブライズのために行動を起こしていただいている方にもプラスになるご提案ができるように今、計算しています」

―もしコロナがなければ、B1ライセンスは自信満々であったと…

「そうですね、プレーオフはプラスアルファですから経営計画には入れてなかったし、一応順調に、ライセンスも取れる条件でした。が、8試合ホームがなくなり、さらに先ほどの話ですが予定されていた売り上げも減って、なおかつプレーオフで売り上げが伸ばせるところもなくなっていますから、相当な減収になっています。そこをどう着地するかが課題です」

―こういう状況ですから、ライセンスの条件についてBリーグと話し合いも?

「そうですね、Bリーグもそういう条件緩和などもしていただけるとは思いますが、けっきょくそれは来年に課題を先延ばししているだけの話になります。例えば今季、5000万円の債務超過があってもOKとなっても来年はそれを改善しないといけません。B1に上がりいろいろなところで投資していかないといけない時に、それが大きくのしかかってきます。それで果たして来季、B1に残れるかということになってきますので目の前の課題は今解決しておくべきだと思っています。努力した上で1000万円たりないとか規模が小さければ何とか来年もいけるとなるでしょうけど…なるべく通常通りのライセンス獲得ができると次に繋がると思います。そういう努力をしたいと思います」

―そのご努力に秘策はありますか。

「一応、いろいろ考えています。秘策かどうかはアレなんですが、企業さんは今経済活動がストップしている訳で、我々もそう。我々のクラブにはやはり利益を出されている企業さまが社会貢献だったり広告の価値だったり、地元チームということで投資されています。やはり利益が出ていないと投資されません。そうなると大きな企業に頼っていくのはリスクが高いんです。逆に、個人個人の多くの方に少しずつ、広島県民の多くの方々に少しずつフォローしていただける仕組みが作れれば、どんな有事に対しても安定して計算できるんじゃないかと、そういうものが感覚的にはあります。ファンクラブがすでにありますが、多くのファンの方たちに支えていただく形です」

「形としてはクラウドファンディングみたいなものでもいいですし、寄付型でもいいですし。個人とのかかわりを大きくする工夫ですね。長期的にはそういうスタイルが残っていくのではないかと今回のことで、痛感したしだいです。もちろん企業さんからのサポートも必要ですが、より地域密着のスタイルですね。これは長期的にもやっていくべきことですし、考え方を整理しなおすきっかけになりました」

「親会社からの補填も重要ですが、我々も努力できる限り努力しなければなりません。今数字を追いかけていますが、相当のダメージを受けています。現状はみなさん生活することも大変で、我々のような娯楽の分野に向けてはどうしてもいったん、ストップしますよね。そしてまた、我々を応援していただける環境が戻ってきた時、魅力あるクラブでないといけません」

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