画像はマツダスタジアムの外野フェンス沿いを走るカープ投手陣
広島県の湯崎英彦知事は4月10日午後、週末の11、12両日には不要不急の外出を自粛するよう県民へ要請した。新型コロナウイルス対策での、こうした要請は広島県内では初めて。
広島県と、保健所を持つ広島、呉、福山の3市の首長たちで午前中にWEB会議を開き、外出自粛を要請することを決めた。
およそ1カ月前、3月8日の時点で広島県内の感染者の数はひとりだった。
3月26日には3人となり、その1週間後4月1日は6人となり、4月5日には二けたの13人になった。4月9日までの合計は25人で感染者が急増、さらにこの日、感染者が4人増えた。
最も感染者が多い広島市内の小中学校と高校などについては、来週中ごろから再び臨時休校にする方針も示された。
湯崎知事は、生活や健康を維持するためなどを除いて、基本的に外出しないよう県民に要請した。
土日曜日に開催予定だった県内イベントの多くは中止、または延期されているが、スポーツ大会も同様。
広島県サッカー協会ではすでに日本サッカー協会からの通達を受け、5月末までの主催イベント、大会の開催を中止、または延期にしている。
女子サッカーのアンジュヴィオレ広島も前日9日、活動休止を発表した。
Bリーグはすでにシーズン途中で公式戦を”強制終了”させており、広島ドラゴンフライズはオフに入っている。
公式戦再開の見通しが立たなくなっているJリーグのサンフレッチェ広島は10日、11日はオフ。また、10日午後3時過ぎの時点で、ユース、ジュニアユース、ジュニア、スクール(サンフレッチェ広島アカデミー)の活動を11日から4月末まで休止すると発表した。
Jリーグと横のつながりを持ちながら開幕のタイミングを模索するプロ野球も、政府が7日に出した緊急事態宣言の対象7都府県に8球団が含まれており厳しさが増す状況。
そんな中、広島県内でも外出自粛要請が出たとなると、マツダスタジアムでの練習を7日から再開させ全体練習を時差練習に変更したカープ(10日はオフ)も、今後はいっそう特別な配慮が必要になる。
※記事は4月10日午後3時15分時点
ひろスタ特命取材班
コロナからカープ、広島スポーツまで独自記事コラムを2000年より毎日連載、全国のファン愛読中「田辺一球広島魂」サイト20度目の春突入!