画像は広島-巨人、待望の入場者あり公式戦チケット、年間指定席購入者でないとチケットを”受け取れない”
7月16日 ●4-9巨人 マツダスタジアム
通算8勝12敗1分け(首位巨人に5差で中日、阪神に抜かれ最下位転落)
18時開始・3時間9分、4,987人
相手先発 メルセデス〇6回6安打2失点
本塁打 堂林4号②
抹消 K・ジョンソン
一番センター西川
二番セカンド菊池涼
三番レフトピレラ
四番ライト鈴木誠
五番ファースト松山
六番サード堂林
七番キャッチャー曾澤
八番ショート田中広
九番ピッチャー薮田●(46試合1敗)3回47球3安打3失点(自責3)
ケムナ
高橋樹
フランスア
D・ジョンソン
塹江
ファンも首を傾げる薮田の先発で初回に3点を献上。「追いつけそうで追いつけなかった」(佐々岡監督)などと言っているうちに、絶対にやってはいけない”直接対決”で3タテを食らわされた。
マツダスタジアムでの対巨人3連敗は野村監督時代の2011年8月5日から7日以来。この時も巨人はやはり原監督だった。
試合後、原監督は記者から”鬼門”のマツダスタジアムでの3連勝について聞かれると、2度手を叩き天を拝んで「神様に感謝だね」と言ったという。
この日、広島は晴れていたが1、2戦めは雨模様。その広島の空に「感謝」したのか、ほかにもっと意味があるのか?
しかし原監督の「感謝」を待つまでもなく、確かに今、マツダスタジアムは空から見下ろす何等かの存在(それが神様かどうかは別として)から、厳しい目を注がれている可能性がある。
広島球団は70周年、でそれは同時に戦後75年目の広島の夏を意味する。
被爆当時に「75年は草木も生えぬ」(注・オリジナルは原爆製造に携わった米国博士の言葉なので英語)と言われた世界初の被爆都市は、戦後混乱期のカープ誕生とともに復興を遂げてきた。
その歴史に対して、今のマツダスタジアムには何の”感謝の言葉”もない。コロナ禍ではあっても、やるべきことはあるはずで、無論それはビニール人形をスタンドに5000個並べるような話とは違う。
目に見えぬ何かの力によって、グラウンドで苦戦を強いられているとすれば広島ベンチは気の毒だ。きっと薮田の先発も”その手の話”だろう。
佐々岡監督は前日、無駄な四球から失点に繋がるケースを改めたい、としていた。ところが薮田はいきなりその約束ごとを守れず初回一死三塁で不調の丸に四球。続く岡本の併殺崩れで失点すると大城に2ランを打たれ試合を難しくした。エイヤーと真っすぐを投げ込みスタンドイン。そのパターンはもう見飽きた。
これまで広島首脳陣は薮田の起用法に気を使い、内容、結果とも伴う姿を追求してきた。だが、それはしょせんノープレッシャーの場面での積み重ねに過ぎない。三回にも23打席ノーヒットの坂本を歩かせ、岡本にも四球。二巡めの打線に対応できないと先発はできない。その裏、広島の攻撃は薮田からだったので代打を送ることで五回までは巨人打線に加点をさせなかった。
神戸でヤクルトに連敗。へろへろで広島にたどり着いた巨人はしかしもうすっかり元気を取り戻しており、六回には高橋樹が吉川尚に2ランを打たれ、八回のフランスアも岡本に2ランを許した。
けっきょく今回の3連戦で巨人打線に28点も取られた。
先のナゴヤドームで奪った28点を全部吐き出した。
その結果が中日、阪神に追い抜かれての最下位。
開幕からの広島の総得点は99で総失点は102。得失点差がマイナスでAクラスというのはレアケースだし、ましてやこの調子でリーグ優勝などありえない。(ひろスポ!・田辺一球)
ひろスポ!関連記事
練習試合で阪神に3連敗の広島は遠藤好投に光、ボーアに驚弾許した薮田は2年前から進歩なし…(2020年6月4日掲載)
hirospo.com/pickup/65934.html
ひろスポ!よりもっと詳しい…独自記事コラムを2000年より毎日連載、全国のカープファン愛読中「田辺一球広島魂」サイト20度目の春突入!(2020年4月1日掲載)
hirospo.com/pickup/64698.html