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2020年09月25日
編集部

1年前の今頃、DeNAソトに痛恨の3ランを許した床田が一死満塁のピンチでソトを遊ゴロ併殺に取るまでに考えたこと

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マツダスタジアム
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画像は9月25日、上限1万6500人に引き上げられたマツダスタジアムの様子

 

9月25日 〇5-3 DeNA マツダスタジアム
通算31勝42敗8分け(M26の巨人まで19差、5位ともに変わらず)
18時00分開始・3時間20分、1万5935人(マツダスタジアム上限1万6500人開始)
相手先発 井納●5回3分0、7安打5失点
本塁打 田中広6号②

一番ショート田中広
二番セカンド菊池涼
三番キャッチャー坂倉
四番ライト鈴木誠
五番ファースト松山
六番レフトピレラ
七番サード堂林
八番センター大盛
九番ピッチャー床田〇(9試合2勝6敗)7回114球8安打1失点(自責1)
塹江
フランスア

東京ドームでの3連敗も含めて4連敗中だった広島の悪い流れを床田が止めた。

開幕第2戦で先発するなど、大瀬良、K・ジョンソン、野村と先発4本柱を形成するはずだった床田はこれが2カ月半ぶりの白星。

しかも前回、7月11日の中日戦(ナゴヤドーム)での勝利は、味方打線が三回に9点も取ってくれたのにその裏すぐ2点を失うなど、とても褒めらてたモノではなかった。

そこから二軍再調整期間を挟んで、その前後で5連敗。いずれも六回のマウンドに立つことなく降板となっていた。

この日の床田はそんな自身の負の連鎖も断ち切る気迫に満ち溢れていた。四回、佐野にソロを許して3対1となっても坂倉のリードに頷いてどんどんストライクゾーンで勝負した。これまでマウンドで見せていた自信のなさそうな床田とは別人だったと言っていい。

前回登板の神宮球場でヤクルト打線に連打された五回も、梶谷、ソト、オースティンの一、二、三番を連続見逃し三振に、さらに六回先頭の佐野と合わせて4連続見逃し三振とした。いずれも粘る相手を最後は真っすぐでねじ伏せた。上限1万6500人に入場制限が緩和されたスタンドがそのたびに沸いた。

七回の一死満塁ではソトを遊ゴロ併殺打に仕留めてお役御免となった。七回まで投げたのは今季初。やっと先発としての役目を果たすことができた。

床田は、この価値ある1勝を掴むのに、まるまる1年を要した。

昨年9月19日の横浜スタジアム。五回まで無失点の床田は六回、先頭の宮崎に左前打されると一死から筒香に死球を与え続くソトに3ランを持って行かれた。この時点で7対3。さらに連打されて交代を告げられるとベンチに戻ってグラブを叩きつけた。

佐々岡投手コーチ(当時)は言った。「最後に、ああいうことをしたら、それまでが全くなくなる」

さらに床田を救援した九里が、代打梶谷に満塁弾を浴びるという落ちまでついた。

それは2019年シーズン、ちょうど140試合目での出来事だった。規定投球回まであとわずか、139回と3分の2で床田はシーズンを終えたのである。

佐々岡監督がそんな床田を今季の開幕ローテに据えたのは、もちろんその力量を評価してのことだ。それと同時に強く求めたのが「先発としての責任感」。

だからこの日も六回までで98球の床田を七回のマウンドに送り、しだいにピンチに追い込まれていく中でのマウンドさばきをベンチでじっと”観察”していた。

ネット上では”佐々岡批判”が渦巻いているが、多くのファンは佐々岡野球の本質を知らされていない。打たれても、打たれてもチャンスをもらってきた床田には、その恩に報いる”責任”もある。それは一度勝ったぐらいでは到底、果たされるものではなく、戦線離脱中の大瀬良やスーパールーキー森下と並ぶ数字が求められている。(ひろスポ!・田辺一球)

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