画像はマツダスタジアムの田中広輔
広島の田中広輔が今季取得したFA権を行使せず、残留することがわかった。
広島球団側ではFA権を行使した上での残留を認めていない。
FA申請期限は12月4日で11月ギリギリの決断となった。
2018年オフには丸が球団側との話し合いを重ねた末、巨人にFA移籍。広島のリーグ3連覇を支えた「タナキクマル」のセンターラインが崩れた。
昨年オフにはやはりセンターラインの曾澤が10月10日の時点でFA権を行使せず残留した。その契約条件は破格だった。同月には野村も残留会見。ポスティングでのメジャー移籍を目指した菊池涼も12月の終わりには残留を発表した。
少し遡れば、今季広島一筋で引退した石原慶幸氏は2010年11月に同じく残留会見を開いている。また2008年11月には東出輝裕広島二軍打撃コーチもFA権を行使せず残留の道を選択している。やはり広島のセンターラインを長らく背負った二人だ。
コロナ禍にあって難しい交渉になる中で、双方が折り合うためにはそれなりの条件が必要になる。
佐々岡監督や河田新ヘッドコーチの熱心な残留要請や、昨年8月に手術した右膝の状態など総合的な視点から、複数年契約での残留方針にその心が傾き11月29日までに決断した。
28日にはファン感謝デー特番に出演して、選手会長として来季のキャッチフレーズ「バリバリバリ」を発表。その言葉通り、来季もマツダスタジアムでバリバリプレーすることになった。