画像は森保一監督
サッカー国際親善試合、日本-韓国(3月25日午後7時25分キックオフ、日産スタジアム)
2020年年明けからの新型コロナウイルス感染拡大後、国内で初となる代表戦が開催された。
1921年9月10日創立の日本サッカー協会100周年に当たる2021年、日本代表初戦。
結果は3-0の圧勝。ホームでの韓国戦勝利は2011年8月のキリンチャレンジカップ以来10年ぶりとなった。
海外組と国内組は別々のバスで移動するなどピッチ以外では完全別行動。メンバー23人のうち8人が初選出という中での勝利に試合後のピッチで森保一監督は言った。
「この試合に向けて準備は簡単じゃありませんでしたけど、選手たちがストレスになることにも文句も言わずに集中して準備してくれてコロナ禍でいろいろ大変な準備でしたけど、献身的にスタッフ、みんなが献身的に準備してきてくれたことが結果に繋がったと思います」
「我々がコロナ禍で試合をさせてもらう中、勝って喜んでいただく、この試合をやって良かったと思えるような戦いをしようということで選手たちがハードワークしてくれました」
「韓国のプレッシャーは厳しかったですけど、アグレッシブにプレーしてボールに向かっていくということを実践してくれたおかげで得点に繋がったと思います」
得点は前半2点。相手に許したシュートは1本。
17分に山根視来(川崎フロンターレ)がデビュー戦ゴール。27分には鎌田大地(アイントラハト・フランクフルト )が冷静に相手GKの動きを見ながら決めて見せた。
後半38分にはボランチとして攻守両面で積極的な動きを続けていた遠藤航(シュツットガルト)がCKを頭で押し込んだ。
サンフレッチェ広島勢では佐々木翔が左サイドバックで先発出場。安定感のあるプレーで最終ラインを落ち着かせると同時に鋭い攻撃参加で相手ゴール前を脅かした。
マッチアップした金太煥は相当イラついたようで、佐々木翔のシャツを引っ張り回すほどだった。
佐々木は後半21分で小川諒也(FC東京)と交代。その直前に自陣深くでパスミスしたのが反省材料。
初招集で出番のあった5人の中のひとり、川辺駿は後半41分から右のボランチでピッチに立った。限られた時間ではあったがすぐに攻め上がりこぼれを右足で振り抜いた。相手DFに当たりはしたが記念すべき一撃になった。
サンフレッチェ広島時代の森保チルドレン、浅野拓磨(パルチザン)は後半32分から出場した。セルビア・リーグではシーズン16ゴール目を決めたばかり。その匂いはこの日も感じられたが相手GKと1対1の場面を生かしきれなかった。
それでも流れの中から無得点に終わった2020年10、11月の欧州遠征を思えば、チームとしての”成熟度”は相当高まっていることがうかがえる90分間になった。
森保ジャパンは中4日の30日、千葉のフクダ電子アリーナでW杯予選モンゴル戦に臨む。
日本代表アジア2次予選F組
2019年
9月10日 〇2-0 ミャンマー アウェー
10月10日 〇6-0 モンゴル ホーム
10月15日 〇3-0 タジキスタン アウェー
11月14日 〇2-0 キルギス ホーム
2021年
3月30日 モンゴル 千葉
6月7日 タジキスタン 吹田
6月15日 キルギス 吹田
未定 ミャンマー
広島スポーツ100年取材班