画像はマツダスタジアムの栗林
9月4日 〇4-2 ヤクルト 東京ドーム
通算39勝52敗10分け
DeNAと同率5位のまま、3位ヤクルトまで11・5差、首位阪神まで14・5差
14時開始・3時間36分、11,950人(緊急事態宣言下)
相手先発 サイスニード●6回6安打4失点
本塁打 鈴木誠21号①、菊池涼12号①、坂倉9号②
一番センター野間
二番ショート小園
三番レフト西川
四番ライト鈴木誠
五番ファースト坂倉
六番キャッチャー曾澤
七番セカンド菊池涼
八番サード林
九番ピッチャー高橋昂〇(10試合3勝4敗)6回96球5安打無失点
塹江
島内
バードH
森浦
ケムナH
栗林S(39試合1敗23S)
広島はヤクルトから今季やっと4勝目。2戦連発の鈴木誠21号、菊池涼12号、坂倉9号2ランと柵越えであげた4点を何とか守り切った。
九回、山田と村上に連続四球を与えながらも自己最速155キロをマークして後続を断った栗林は23セーブ目。永川投手コーチのルーキーイヤー記録「25」まであとふたつ。
この日、5試合ぶりにスタメン復帰した阪神佐藤輝は3タコで31打席連続無安打と大失速…。新人王候補は複数いるが、防御率0・47、被本塁打ゼロの安定感は投票権を有する記者らから高く評価されるだろう。
ただ、気になることもある。
三振がひとつも奪えなかったのは今回で4度目。山田と村上に投じた計6球のフォークが思うようなところへ行かなかった。
先発の高橋昂同様、曾澤のリードで難を逃れたものの、このままでは相手もフォークを捨ててカットボールと真っすぐに張ってくることになる。
新人王最有力候補が栗林なら、坂倉も首位打者獲得へ向け隙なし、だ。
3の1で打率・325(規定打席未満)。DeNAオースティンはこの日、三振、三振、四球、四球とストレスの増す結果となり打率・324。
ついに坂倉がオースティンの前に出た。
両者のここ5試合の内容を比べてみれば坂倉の安定感が光る。
8月31日直接対決(横浜スタジアム)
オースティン 2打数2安打2四球…打率・322
坂倉 4打数1安打…打率・311
9月1日直接対決(同)
オースティン 4打数3安打…打率・329
坂倉 4打数3安打…打率・318
9月2日直接対決(同)
オースティン 4打数1安打…打率・327
坂倉 3打数2安打2四球…打率・322
9月3日
オースティン 4打数1安打…打率・326
坂倉 4打数2安打…打率・325
9月4日
オースティン 2打数無安打…打率・324
坂倉 3打数1安打…打率・326
オースティンは焦っているのか?四球を選ぶ余裕がない。坂倉は打席数が少ないため1安打当たりの打率アップ幅が大きい。
DeNAとの直接対決前で残り8だった規定打席があと「2」になった。しかもこの日、サイスニードから右翼席に叩き込んだ一発は文句なし、のひと振りだった。曾澤の戦線復帰も追い風になる。「穴が少ない」のが坂倉最大の武器。ケガやコロナ禍のアクシデントさえなければ、2019年鈴木誠以来の“カープ歴代7人目”の首位打者誕生か…(ひろスポ!・田辺一球)