画像は開幕前、トラウト打法に取り組む鈴木誠
9月9日 〇12-5 中日 マツダスタジアム
通算42勝53敗10分け
4位浮上、3位ヤクルトまで10・5差変わらず、首位阪神まで13差
18時開始・3時間41分、9,588人(緊急事態宣言下)
相手先発 勝野3回5安打4失点
本塁打 西川9号①、鈴木誠26号①、27号②
抹消 堂林
登録 正隨
一番センター野間
二番ショート小園
三番レフト西川
四番ライト鈴木誠
五番キャッチャー坂倉
六番ファースト松山
七番セカンド菊池涼
八番サード林
九番ピッチャー九里4回3分の1、93球7安打5失点(自責4)
塹江〇(41試合4勝3敗)
島内H
バード
矢崎
菊池保
中日勝野は3回で80球、広島九里は4回3分の1で93球…
通常であれば、なんとも締まらないゲームの流れではあったが、初回、鈴木誠に6試合連続となる26号ソロが出て、俄然、スタンドは盛り上がった。引っ張らずに右方向へ持って行ったのが“正解”だろう。
2004年に43本塁打でタイトルを取った新井貴浩もセンターから右への意識で6試合連続、の球団タイ記録をマークした。そしてその「新井さん」でも成しえなかった王貞治、ランディ・バースの持つ7試合の大記録に王手…
鈴木誠は四回にも二番手岡田から27号2ラン。膝下へ来たスライダーを勝ち上げた。2月のキャンプから取り組んできた「トラウト打法」のスイング軌道…誰の目にも明らかなように、鈴木誠にはマツダスタジアムのサイズが小さくなり始めたようだ。
9月2日までの横浜スタジアムでの3連戦で上半身と下半身のタイミングを“合致”させた鈴木誠の翌3日からの6試合連続…の内容はこうだ。
ヤクルト戦
9月3日 東京ドーム 中前打、四球、中前打のあとの八回第4打席で2-2まで見て清水の150キロを左中間へ20号
9月4日 同 二回の第1打席で2-1まで見てサイスニードの高目145キロをバックスクリーン右へ21号
9月5日 同 二回の第1打席、田口の初球スライダーファウルのあとの141キロ高目をレフトスタンド最上段へ22号、しかもライナー性
中日戦
9月7日 マツダスタジアム 初回、インローを狙って甘く入ってきた小笠原の外より144キロ初球を左中間スタンドへ23号
さらに、七回の第3打席、先頭打者で小笠原のインハイスライダー初球をレフトコンコース後方の防球ネットまで運ぶ24号、ものすごい当たりでそのあと第4、5打席も左前打、中前打
9月8日 同 二回の第1打席で松葉の初球、カーブをまたレフトコンコースの先へ運ぶ25号、これで12戦10発
9月9日 同 初回、1-1まで見て勝野の外スラをかち上げ、右中間スタンドへ26号
さらに、四回の第3打席、1-1まで見て岡田の低目のスライダーを、さらにかち上げて左中間スタンドへ27号
驚くべきことに21号で一度スライダーをファウルにした以外は、一振りで仕留めている。
なぜこんな芸当ができるのか?
極端なことが起こる場合には、必ず見えないところにその理由がある。
ファンはこの日の鈴木誠のヒーローインタビューからそのワケを想像できるだろうか…
お立ち台の鈴木誠
「残り試合少なくなってきてますし、チームの順位はすごい厳しい状態でもありますし、3位になるまでもゲーム差がたくさんありますし、なかなか難しいなという風に思うんですけど、こういう1試合のためにファンのみなさんが楽しみに見にきてくれていると思うので、こういう1試合1試合を大切に、少しでも思い出になってもらえるように僕自身もチーム全体もがんばっていきたいなと思うので、これからも応援よろしくお願いします」
なお、鈴木誠とともに“挑戦”を続ける坂倉も5の2、打率・329で打率トップをキープ。2位のDeNAオースティンは3の1で・325、ついでに言えば鈴木誠は4の3で・318(3位)と打率の方も急上昇中!(ひろスポ!・田辺一球)
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