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2020年05月01日
編集部

コイの季節の広島とともに黒田博樹&新井貴浩、今度の敵はコロナ、7万枚マスクを医療従事者へ寄付

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黒田博樹 カープパレード
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2016年、平和大通り優勝パレードでの黒田氏と新井氏

平和大通り
5月1日の平和大通り、例年なら緑地帯にあるフラワーフェスティバルステージがない

5月1日、フラワーフェスティバルも開催されない、マツダスタジアムでのカープ戦もない静かな広島にホットなニュースが届いた。

広島OBの黒田博樹氏と新井貴浩氏が新型コロナウイルスと向き合う医療従事者らを支援するため広島県に7万枚のマスクを寄付した。うち5万枚は黒田氏。新井氏は家族と住む神戸市へも2万枚を届けた。様々な形での支援が続くスポーツ界。そこで何ができるか、ふたりでひざを突き合わせて考えた。

先ごろ、広島の佐々岡監督らが訪問した広島市中区の市立舟入市民病院では、看護師ふたりの感染が相次ぎ関係者は危機感を強めていた。地域の拠点病院が新型コロナウイルスによって機能不全に陥る危険があるからだ。

神戸市ではすでに4月中旬の時点で、神戸市立医療センター中央市民病院で院内感染が発生した。入院患者や看護師など10人以上が一度に感染し、感染の可能性がある職員約100人が自宅待機になった。

広島県の感染者数はこのところ、抑えられているが、それでも159人がカウントされ中国地方の中では突出している。特に県北の三次市ではクラスターが発生して厳しい状況になっている。

この日も三次市では3人の感染者が新たに発表された。多くの高齢者が域内の限られた介護事業所に通ったり、訪問介護を受けたりしているためクラスターが発生している。介護を全部ストップするわけにはいかない。

三次市は多くのプロ野球選手を輩出した野球どころとしても知られている。ふたりが広島時代に共にプレーした梵英心氏(JFE西日本硬式野球部コーチ)や永川勝浩氏(広島二軍投手コーチ)らもそうだ。

当時の山本浩二監督の下でエースと主砲に成長した黒田氏と新井氏は2007年、揃って広島のユニホームを脱ぎ、2015年にまた広島に帰ってきた。

広島を”空けていた”間に、いろいろなことが起きた。

2011年3月、東日本大震災。開幕予定を変えようとしない巨人などセ・リーグに対して労組プロ野球選手会会長として新井氏は真正面から向き合った。甚大な被害の出た楽天やロッテは野球ができる状況ではなかった。

2014年8月、広島市内は未曽有の大規模土砂災害に襲われた。マツダスタジアムから車で20分の場所で多くの命が失われた。

「あれはヤンキースの黒田さん?」

うず高く積み上げられた廃材などを人の手で片付けていた地元住民たちが、一緒になって片付けをしていたその姿に目を疑ったというエピソードが残されている。

スポニチ紙面黒田市長に
広島市土砂災害に苦しむ市民と黒田氏のエピソードを綴ったスポニチ紙面(2015年3月30日付)

この年のオフ、広島の指揮官は野村監督から緒方監督にスイッチされ、そのタイミングで黒田氏と新井氏がまた赤いユニホームに袖を通したことになる。

ふたりがマツダスタジアムに同時に立つ、というカープファンにとってはにわかに信じ難いことが現実となり、その声援が広島の歴史を動かした。2016年、黒田氏はリーグ優勝を手土産に引退。2018年のリーグ3連覇で新井氏もユニホームを脱いだ。

だが、ユニホーム姿でも普段着姿でも、ふたりの存在が広島県民やファンにとって唯一無二にあることに変わりはない。

2018年7月、西日本豪雨災害で広島県内に莫大な被害が出た時も黒田氏は広島県庁が開設した義援金口座に1000万円を寄付している。

何度もコイの季節を迎えて幾多の試練を乗り越えてきた黒田氏と新井氏。今回の「目に見えない敵」(黒田氏)との戦いでのふたりの存在は、満員のマツダスタジアムの時と同じようにとてつもなく大きなもの、である。(ひろスポ!・田辺一球)

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