画像は朝山打撃コーチと坂倉
8月9日 ●1-5 阪神 マツダスタジアム
通算17勝21敗4分け(首位巨人まで6・5差に広がり5位変わらず)
18時00分開始・3時間22分、4,991人
相手先発 秋山〇6回1安打1失点
本塁打 ―
一番センター西川
二番セカンド坂倉
三番レフト長野
四番ライト鈴木誠
五番ファースト松山
六番サード堂林
七番セカンド菊池涼
八番ショート田中広
九番ピッチャー遠藤●(7試合2勝2敗)5回103球3安打2失点(自責2)
菊池保
薮田
一岡
D・ジョンソン
遠藤―坂倉の広島が誇るU22バッテリーにとって、この日はリベンジのチャンス…
7月5日、同じマツダスタジアムで阪神打線に捉まり5回108球8失点。ボーアに満塁弾を、大山に2ランを、サンズにソロを浴びて、そのあと遠藤は3試合続けて曾澤とバッテリーを組み、前回の東京ドームで坂倉とのコンビが復活。巨人打線を相手に2失点完投してこの日を迎えた。
結果は5回103球、被安打3も2失点で負け投手。失点はいずれも大山絡み。二回には左中間二塁打されたあとサンズ、ボーアを歩かせて無死満塁。梅野の内野ゴロの間に先制された。
同点の三回には二死二塁で大山に適時三塁打された。ただしライナー性の打球は、スライディングキャッチ体勢のレフト長野の横をすり抜けた。
奪った三振も毎回の7つ。ボーアとサンズには4度の対戦でいずれもボールスリーにするなど、課題とそして次に繋がるものを両方残した。
ところでこの日は「二番・坂倉」も試された。
開幕から菊池涼の二番は”怪しげ”だった。
開幕4戦目には安部が二番に入った。緒方監督時代の広島の打線のコンセプトからすればあり得ない話、だ。
7月に入ると安部、そして上本の二番も試された。7月末には菊池が3試合続けて二番を外れ、安部とピレラ…。
こうしたテストが繰り返されたのち、今回の9連戦で8月5・6日堂林、7・8日羽月、9日坂倉という流れになった。
広島首脳陣の狙いは繋ぎ役+出塁のできる二番。強力なクリーンアップの前に走者を置き、序盤から得点を重ねて先発投手を楽にしたい。
バントの名手菊池涼はしかし出塁率が3割を切りそうな状況で、良化の兆しも見られない。
坂倉は対左腕の課題はあっても出塁率は4割を超えている。堂林もそうだがこちらは一時期のような勢いがなくなった。
遠藤をリードして、打つ方でも初めての二番。やることの多い中で4の0に終わった坂倉ではあるが、3度外野に飛んだ打球は内容のあるものだった。
二番の適任者を探し求めて、試行錯誤を続ける広島首脳陣。残るは打率.231ながら出塁率は.345とまずますの田中広の二番くらいしかもう選択肢はない。
7月、8月と急激に”出番”の増えてきた坂倉の起用法と併せて二番をいかに固定するか…けっきょく元の鞘に収まるのか…(ひろスポ!・田辺一球)
ひろスポ!関連記事
気が付けば打率.394の坂倉と高橋樹、塹江のカープU23バッテリー、高津監督の”走攻撃”にも耐え大逆転勝ちを呼び込む(2020年8月5日掲載)