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2021年11月01日
編集部

神宮最終戦は小園、坂倉、鈴木誠、村上らが記録に挑んだ4時間ゲームに…そして高津監督から「また来年、お互いに真っ赤に燃えて」とカープファンにメッセージ

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西川 鈴木誠
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画像は鈴木誠と西川

 

11月1日 〇9-7ヤクルト 神宮球場
通算63勝68敗12分け
3位巨人まで2差の4位で終了、優勝のヤクルトまで13差
18時開始・4時間6分、14,253人(政府、27都道府県の1万人観客上限解除の初日)
相手先発 高橋4回5安打5失点
本塁打 石原4号3ラン、西川12号3ラン
登録 小林

 

一番センター宇草
二番ショート小園
三番ファースト坂倉
四番ライト鈴木誠
五番レフト西川
六番キャッチャー石原
七番サード林
八番セカンド上本
九番ピッチャー小林3回3分の2、6安打6失点(自責4)
塹江H
ケムナH
床田H
森浦H
島内H
栗林S(53試合1敗37S)

 

広島はプロ初登板初先発の18歳新人、小林が来季へ向け価値ある投球をした。二軍で体力を強化し、夏場以降で実戦経験を踏んだ。ウエスタン・リーグでは投球回数を確実に増やしてきたが、その右肩上がりの流れはリーグ覇者を相手にしても変わらなかった。

 

初回、先頭塩見の時に152キロを計測。カットボールで空振り三振を奪うと、山田のバットはスプリットで空を切らせた。二回、先頭の村上は内角148キロで空振り三振。

 

三、四回は走者を背負って失点を重ねたが、汗と泥にまみれた二軍若手の代表として、またひとり、象徴的な存在が誕生したことになる。

 

一方、小林にズバッと内角を突かれた村上は、打点トップの巨人岡本和まで1差のまま、第2、第3打席も三振に倒れ、七回の一死二、三塁(わざわざ送りバントでお膳立てしたチャンス)も遊飛。九回の最終打席も空振り三振だった。

 

来季、もしかしたら開幕戦でも一番に名を連ねるかもしれない2年目24歳の宇草(ただし出塁率・331は物足りない)は高橋とヤクルト4人目の今野から二塁打を放ち、打率・291でプロ2年目のシーズンを終えた。

 

3年目21歳の二番小園は4の4なら打率3割に届く状況でこの日を迎え、中前打、あわや柵越えの左犠飛、右前打、右中間二塁打でリーチをかけ、第五打席空振り三振だった。最終打率は・298。

 

 

五番から三番に入った5年目23歳の坂倉もまた1の1か3の2なら、打率4位から2位に上がるという厳しい条件下で3打席に立ち、右前打、三飛、四球、最後はヤクルト3人目の石川から左中間フェン直二塁打を放ち、打率・315で2位打者を確保した。坂倉の推定年俸は1800万円。3位のDeNA牧は同1300万円で痛快!な結果となった。

 

三番から五番に回った西川は6年目の26歳。主砲鈴木誠とは同学年で今季も三番鈴木誠、四番西川構想があったが物足りない結果に終わった。が、この日の第3打席でヤクルト二人目の吉田大喜から放った3ランは見事な打ち方で、来季は坂倉と首位打者争いをするかも、だ。

 

今季、広島のスタメンから「片仮名」が消えたのは6月12日。55試合を消化した時点だった。以来、国産打線で勝負。チーム本塁打数はリーグ4位ながらチーム打率は12球団トップという結果になった。

 

その打線を引っ張った鈴木誠は3試合ぶりにスタメンに復帰して3の0でシーズンを終え、打率・317、出塁率・433の二冠に輝いた。

 

鈴木誠は140試合目、10月17日の阪神戦(甲子園)で37号、38号を放ち、この時点で村上と巨人岡本和まで1本差に迫った。

 

そのあとしかし代打出場の2試合も含めて7試合、計21打席に立ったがトラウト打法不発に終わった。

 

記録で言えば25歳の栗林がルーキーイヤーを締め括る53試合目のマウンドで初めて柵越え(宮本1号ソロ)を許したが新人最多タイの37セーブ目をマークした。同じく23歳ルーキーの森浦もこの日が50試合目となり、30ホールドポイントで1年目を終えた。

 

試合後、ヤクルトの優勝セレモニーがあり、高津監督は地元最終戦で2年連続となるメッセージをスタンドのカープファンにも送った。

 

「そして遅くまで残っていたカープファンのみなさん、昨年も同じ対戦になりましたけれども、今年はちょっと、あのぅ、我々が分が良かったのですけれどもたくさん球場に足を運んでいただき本当にありがとうございます。また来年、お互いに真っ赤に燃えて、えー、バリいい戦いをやっていきましょう。よろしくお願いします。一年間ありがとうございました」

 

勝手に想像するに、マツダスタジアム近くの風景の中で育ってきた高津監督はヤクルト指揮官でありながら、広島を代表する立場でも戦っているのではないか?

 

最下位からリーグ覇者になった高津監督と、2年連続で変わり映えのしない成績に終わった佐々岡監督。「真っ赤に燃えて」戦ったのは実はヤクルトの方だった。(確かに、ヤクルトのチームカラーの中には”赤”も含まれている)

 

東京五輪開催の関係で神宮球場を使えないハンディを背負ったヤクルトはそれでもホームゲーム36勝29敗7分けだった。

 

広島のマツダスタジアムでの成績は30勝34敗8分け。佐々岡監督は2年連続本拠地負け越しとなった。コロナ禍にあっても広島の観客動員数は2年連続で12球団最多だが、それが成績に結びついていない。それはなぜなのか?(ひろスポ!では様々な角度から広島球団のコロナ禍での運営の課題を指摘してきた)

 

”ポンコツ”外国人補強で苦戦を強いられた佐々岡監督と河田ヘッドによるコンビは来季も変わらないはずで、その一方では全日程を終えた段階で、国内FA権を取得した大瀬良、九里、堂林、さらにはポスティングによるメジャー挑戦の記事が相次ぐ鈴木誠がはっきりとした態度を表明しなかった。

 

今季の広島とヤクルトの対戦成績は広島の8勝14敗3分け。来年の最終戦のあと、この数字はどうなっているだろうか?(ひろスポ!・田辺一球)

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