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2021年11月14日
編集部

瀬戸内vs広島皆実、高天原(たかまがはら)の地獄走に耐え、技術、IQ、との3本柱で広島皆実の3連覇を阻止した瀬戸内の底力…第100回全国高等学校サッカー選手権広島県大会決勝

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瀬戸内
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トップ画像は優勝旗などを手に喜ぶ瀬戸内の選手たち

 

第100回全国高等学校サッカー選手権広島県大会、決勝トーナメント決勝(広島市安佐南区・広島広域公園第一球技場、11月14日午前11時45分キックオフ)

 

瀬戸内vs広島皆実。瀬戸内が、3年連続17度目の優勝を目指した広島皆実を倒して3年ぶり2度目の優勝を飾った。

 

2013年から9年連続で決勝に進み7度勝ってきた広島皆実は試合終了のホイッスルの瞬間、ピッチに崩れ落ちた。

 

その広島皆実に決勝で1勝4敗だった瀬戸内、どうやってこの熱戦をモノにしたのか…

 

試合開始から2分、「4・4・2になっているぞー!」の声が瀬戸内ベンチから飛んだ。準決勝までは勝負どころで前線に上がってきていた広島皆実の185センチDF倉和也がワントップの位置に上がってきた。広島皆実の勝負手だった。

 

ボール支配率で完全に上回る瀬戸内はCKや際どいシュートで押し気味にゲームを進めて前半20分にPKを獲得。しかし相手GK大城初芽に止められてしまう。

 

「前半すごく攻めて、PKもあって外してからすごい苦しい時間帯が続きました。でも、焦ることなく落ち着いてやろうとみんなには伝えました。3年間やってきて一番苦しかった日頃のトレーニングを乗り越えてきたので…」(前半から最前線で攻め続けた、梁  俊虎主将)

 

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広島皆実GK大代初芽

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瀬戸内MF正法地 大のPKを大代が止める

 

およそ700メートルを1分50秒のインターバル走10セットなどなど、「たかま」と呼ばれる走り込み。学校の裏山にある高天原(たかまがはら)で1年生の時から極限の練習を積んできた。

 

その後も瀬戸内のシュートはサイドネットを外から揺らし、ゴール枠を捉えることができなかった。前半のシュート数は5本対3本で瀬戸内。

 

後半3分、瀬戸内は左CK、そして右CK。最後はFW澤田佳憲(2年)が左足で先制ゴールを決めた。

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先制ゴールを決め喜ぶ瀬戸内の選手たち

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広島皆実、MF藤井颯天に替わってMF大川晴琉がピッチへ

広島皆実 瀬戸内
大川晴琉途中出場から3分後、大川からパスを受けた桑原大翔が同点ゴール

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喜ぶ広島皆実の選手たち

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再び瀬戸内リードとなって、当たりの激しさが増す

その5分後、広島皆実はMF大川晴琉(3年)をピッチへ送り込んできた。準々決勝の如水館戦では1-2の後半アディショナルと延長前半終了間際に劇弾2発、準決勝の広島観音戦でも0-1の後半31分に同点弾。いずれも途中出場から抜群の勝負強さを発揮してきた切り札…

 

その2分後だった。大川晴琉からパスを受けた左サイドバックの桑原大翔に同点ゴールを蹴り込まれた。その瞬間にピッチ上の空気が一変した。一度は広島皆実サイドに流れが傾きかけた。

 

「うちは3本柱、技術、IQ、フィジカル。きょうはIQの部分がまったく出せなかったので苦労することに…。きょうはフィジカル的な部分が前面に出ていましましたね。もうちょっとIQと技術をと思ったのですがたぶんこの予選の中で一番難しいゲームでした」(就任3年目、瀬戸内・田中健二郎監督)

 

後半10分、1-1振り出しに戻った決勝戦、だが勝利の女神は瀬戸内に微笑んだ。

 

後半13分、ロングスローから梁 俊虎とMF江川楓(2年)が頭でつなぎ、最後もDF松浦隆介(3年)が頭で決勝ゴールを押し込んだ。

 

「自分では得点力もあると思いますし、守備面でも対人能力があると思うので、セットプレーでは体を張って1点ぜったいにもぎ取りに行くっていう気持ちは毎試合持って戦っています」

 

準決勝の如水館戦でもCKから頭での先制ゴールを決めた松浦隆介はその言葉どおりの結果を出した。180センチの高さと技術、走り込みで鍛えたフィジカル。大事な時間帯になってなお体がキレていた。

 

だが、時間はまだかなり残っていた。瀬戸内は4・3・3から3・4・3にシステムを変更して広島皆実の反撃を抑えにかかったが、互いに際どいシュートを防ぎながらの白熱した展開になった。

 

アディショナルタイムは6分。最後は主審が時計を気にする中、広島皆実のフリーキックとコーナーキックを全員で弾き返した瀬戸内が勝利の雄たけびを上げ熱戦に終止符が打たれた。後半は広島皆実シュート8本、瀬戸内5本…

 

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広島皆実のラストプレー、コーナーキックを跳ね返す瀬戸内…

瀬戸内
そしてホイッスル…

 

「相手がどういう形できても、というのはあってもやはり決勝戦の雰囲気とか、経験不足的な部分が出たと思います」と試合を振り返った田中健二郎監督は「うちよりフィジカル的に強い、技術的に高いチームがいるのでIQの部分をもうひとつ、ふたつレベルアップして勝負していきたい」と全国の舞台へ気持ちを切り替えた。

 

全国大会初出場の2018年はその勢いに乗ってベスト4まで上り詰めた。記念の第100回大会を制した今回はどうか?

 

「きょうの試合は相手をよく見ずに、テンションでやっていまった部分が自分もチームも反省材料です。みんな、先輩たちの全国3位を越えたいと思っていますし、そういう話は1年生の時からみんな話してきて共通意識を持っています。きょう出た課題をみんなで直して、全国で自分たちのサッカーを、勝つサッカーをしたいと思います」

 

ついに今年、無敗のまま選手権切符を手にしたチームの思いを梁  俊虎主将がそう代弁した。高天原に照り付ける灼熱の太陽や、吹き付ける寒風の中で鍛えたその成果を存分に発揮するチャンスが、もうすぐやって来る。(広島スポーツ100年取材班&田辺一球)

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