トップ画像は年内最終戦を終えてブースターに手を振るカイル・ミリングヘッドコーチと朝山正悟
広島ドラゴンフライズは12月28日、広島サンプラザホールで今年最後のB1公式戦に臨み、92-67のスコアで快勝した。
B1第14節
広島ドラゴンフライズ 92–67 滋賀レイクスターズ
1Q:29-20
2Q:22-15
3Q:19-22
4Q:22-10
おりづる賞:広島/寺嶋良、滋賀/オヴィ・ソコ
マンオブザマッチ:トーマス・ケネディ
入場者:2,312人
<スターター>
広島:寺嶋良、辻直人、アイザイア・マーフィー、グレゴリー・エチェニケ、ニック・メイヨ
滋賀: 柏倉哲平、野本大智、ノヴァー・ガドソン、林翔太郎、ショーン・オマラ
入場規制がかけられる中、キャパシティいっぱい、2021-22シーズン最多の2,312人が詰めかけたホームアリーナはゲーム後も大いに盛り上がった。
23得点でマンオブザマッチのトーマス・ケネディはインタビューで大きな拍手を浴び、続いて出番となったカイル・ミリングヘッドコーチは自ら「ワン・ツー・スリー」とカウントして「勝ちじゃけー!」の決めゼリフを全員で叫んだ。
「秋田戦がタフなゲームになり、水曜もそうなると予想はしていたが、40分間をひとりひとりが最後までしっかり戦うことで勝利という結果になった」(同ヘッドコーチ)
長距離移動プラス中2日で迎えた年内最終戦。ミリングドラゴンフライズにとっての60分の24、イコールレギュラーシーズン5分の2を消化して15勝9敗、貯金6で新年を迎えることになった。
故障者続出で一時、勝率5割ラインが危うくなりながら、特俵で踏ん張り押し返したかっこうだ。
この日は前節でゲームに復帰した朝山正悟が地元ブースターの前で13:02の出場タイムをマークしたのも明るい材料。
滋賀レイクスターズはスリーポイントシュートの名手がいない代わりにオヴィ・ソコが前節まで得点ランキング5位、さらにはリバウンドランキング9位。
そのうるさい相手にはトーマス・ケネディを筆頭にみんなで対応、フィールドゴール成功5本止まりの12得点に封じた。
また2020-21シーズン、B1の舞台でともに戦ったあと生まれ故郷の滋賀に帰る決断をした森山修斗は出場タイム13:08。朝山正悟らがマークして得点を許さなかった。
森山修斗と朝山正悟、色の違うユニホームでコートに立つ
倒されて驚きの表情でアピールする朝山正悟
朝山正悟とトーマス・ケネディでオヴィ・ソコを止めにかかる
試合後、滋賀レイクスターズを拍手で送り出すスタンドのファン
全体的には第1クォーター終盤以降は終始、広島がゲームを支配した。13点リードで迎えた第4クォーターには一時9点差まで詰め寄られたが、その直後のオフィシャルタイムアウト明けには寺嶋良のスリーポイントシュートをきっかけに一気に得点を重ねて20点差とした。
けっきょく広島46本、滋賀34本とリバウンドで圧倒。さらにリバウンドからのセカンドチャンスポイントが広島15点、滋賀2点とリバウンドが勝敗の鍵を握る試合となった。
次節は1月1日、2日の富山グラウジーズ戦でエフピコアリーナふくやまで開催される。
東西上位3チームと、残る16チームのうちの上位2チームの計8チームで争うプレーオフ進出を目指す広島にとっては年明けからも負けられない戦いが続く。
東西上位3チームと、残る16チームのうちの上位2チームの計8チームで争うプレーオフ進出を目指す広島は西地区4位で年内を終えるが、東地区は千葉千葉ジェッツ、川崎ブレイブサンダース、アルバルク東京 の3強に続く、4位宇都宮ブレックス、5位秋田ノーザンハピネッツ、6位サンロッカーズ渋谷の3チームが勝率では肩を並べている。勝率・625で4チームが並走中という状況から脱落する訳にはいかない。
【主なスタッツ】
広島ドラゴンフライズ
◆得点
トーマス・ケネディ 23得点
ニック・メイヨ 16得点
グレゴリー・エチェニケ 15得点
◆リバウンド
ニック・メイヨ 11リバウンド
チャールズ・ジャクソン 8リバウンド
グレゴリー・エチェニケ 6リバウンド
◆アシスト
寺嶋良 8アシスト
青木保憲 6アシスト
ニック・メイヨ 5アシスト
滋賀レイクスターズ
◆得点
ショーン・オマラ 23得点
オヴィ・ソコ 12得点
柏倉哲平 8得点
キーファー・ラベナ 8得点
◆リバウンド
ショーン・オマラ 14リバウンド
オヴィ・ソコ 5リバウンド
林翔太郎 4リバウンド
◆アシスト
柏倉哲平 8アシスト
キーファー・ラベナ 4アシスト
林翔太郎 3アシスト
カイル・ミリングHC
試合前後に選手たちには、AWAY秋田戦後のタフなスケジュールで、タフな相手だが集中して試合に臨まないといけないと伝えていた。今日の選手のパフォーマンス・集中力は素晴らしいもので誇りに思う。今週末の富山戦は、今日明日でしっかりとリカバリーをして同じエナジーで臨みたい。
寺嶋良
(今日の試合を振り返ってを聞かれ)終始リードした展開で試合を運べたのでやりたいバスケができて、その結果点差が広がっていったので良かった。相手の速攻に対して、警戒していたが序盤に数回やられただけでその後は抑えることができた。2021年を振り返ると飛躍の年になった。来年は今年を超える成長をしていきたい。
トーマス・ケネディ
(今日の試合を振り返って聞かれ)全員がエナジーを持って試合に臨めた。ブースターから見ても競っていたゲームで面白かったのではと思う。今日も勝ててよかった。ディフェンスでは、しっかりと良いポジションにいることを意識していた。自分に与えられたチャンスをコート上で生かすことが出来ている。
滋賀レイクスターズ、ルイス・ギルHC
第1Q、最初の3,4分は良いディフェンスが出来ていたと思う。点差が開いたときに才能がある広島のようなチームに追いつくのは難しい。最初の方から、優位になる時間はあった。そこから少しずつゲームに戻ることはできたと思う。プレーオフ進出の可能性がある広島のようなチームに競っていくことがチームの課題。