画像は広島グリーンアリーナのファンに手を振るカイル・ミリングヘッドコーチと選手たち
広島ドラゴンフライズは2月6日、入場制限なしの広島グリーンアリーナに2021-22シーズン最多の3,048人を集めて宇都宮ブレックスとのGAME2に臨み、最後までどちらに転ぶか分からない展開の中勝利をもぎ取り、チームの連敗を5で止めた。
逆に宇都宮ブレックスは連勝が5で止まった。
前日のGAME1で63-77のスコアで完敗を喫した広島が、見事にその借りを返したかっこう。GAME1はトータルリバウンドの数33対46と宇都宮が優勢だったが、この日は31対35とその差を圧縮した。
Bリーグ以前の2015年から宇都宮には12連敗中だった広島は、クラブが大切にする「おりづる」の”聖地”、おりづるタワーに近いコートで”真価”を発揮したことになる。
第1クォーター17-19、第2クォーター11-13とGAME1に続いて相手のディフェンスに跳ね返されながらも、第3クォーターでは3ポイントシュートが冴え渡る寺嶋良を中心にオフェンスを作り29-22で取って57-54で最終クォーターへ。
宇都宮ブレックスの粘りも素晴らしく、残り1:04で67-67。そこからグレゴリー・エチェニケがフリースローを3本沈めて70-67。
宇都宮ブレックスは残り17秒でのタイムアウトで最後の反撃を試みたが、比江島慎がサイドラインを踏み、アウトオブバウンズとなる痛恨のターンオーバー。残り13秒で広島がタイムアウト。そのあと残り9秒で辻直人もフリースロー2本を決めて広島が2020-21シーズン準優勝の強敵を突き放した。
※広島ドラゴンフライズの「おりづる賞」…広島ドラゴンフライズでは平和記念公園内にある原爆の子の像に折り鶴を捧げるなど、平和貢献に対する取り組みを幅広く進めている。ホームゲーム開始前に対戦相手と「おりづる交換」を行い、その日の試合で最もフェアプレーをした選手には「おりづる賞」を贈るのも、そのひとつ。こうした活動をBリーグ全体にも広げていく。
試合会場にはたくさんの折り鶴が
左手前奥は、おりづるタワーをプロデューサーで、おりづる賞も”アシストする式会社広島マツダ会長兼CEOの松田哲也さん
B1第21節GAME2
広島ドラゴンフライズ 72–67 宇都宮ブレックス
1Q:17-19
2Q:11-13
3Q:29-22
4Q:15-13
入場者数3,048人
おりづる賞:ニック・メイヨ
マンオブザマッチ:寺嶋良
<スターター>
広島:寺嶋良、辻直人、アイザイア・マーフィー、グレゴリー・エチェニケ、ニック・メイヨ
宇都宮: 比江島慎、遠藤祐亮、鵤誠司、ジョシュ・スコット、アイザック・フォトゥ
広島ドラゴンフライズ
◆得点
寺嶋良 25得点
チャールズ・ジャクソン 10得点
ニック・メイヨ 10得点
◆リバウンド
ニック・メイヨ 7リバウンド
グレゴリー・エチェニケ 6リバウンド
チャールズ・ジャクソン 5リバウンド
◆アシスト
辻直人 7アシスト
寺嶋良 5アシスト
ニック・メイヨ 3アシスト
宇都宮ブレックス
◆得点
ジョシュ・スコット 19得点
アイザック・フォトゥ 14得点
遠藤祐亮 10得点
◆リバウンド
アイザック・フォトゥ 10リバウンド
遠藤祐亮 5リバウンド
ジョシュ・スコット 5リバウンド
◆アシスト
鵤誠司 4アシスト
チェイス・フィーラー 4アシスト
比江島慎 3アシスト
遠藤祐亮 3アシスト
渡邉裕規 3アシスト
カイル・ミリングHC
全体的に素晴らしい試合となった。フィジカルに戦うことができたし、接戦だった。選手みんなが全力で戦ってくれた。素晴らしいエナジーだった。昨日からリバウンドの数、ターンオーバーの数も減らせていたのが勝因だと思う。
寺嶋良
(今日の試合の振り返りを聞かれ)第3Qの流れで試合が決まると思ったので、得点が止まってしまうときに自分でアタックしていった。宇都宮はミスが少ないのでアグレッシブにスチールを狙っていかないと相手が崩れないと思った。チームのメンバーを信じて勝てたので、後半戦の自信に繋がるはず。
グレゴリー・エチェニケ
(今日の試合の振り返りを聞かれ)勝ってほっとしている。もっと頑張ろうという気持ちになれた。ハードにプレーすることを心がけながら、チームとゲームプランを信じることを実行した。
宇都宮ブレックス・佐々宜央AC
出だしは昨日のGAME1と逆でこっちがリードする展開に持っていくことができたが、第3Qに広島に持っていかれたのが大きかった。よく持ちこたえて逆転したが、オフェンスの決め切るところ、ディフェンスの規律が統率できていなかった。