チームの大黒柱大瀬良で連敗止めた広島、対広島戦４連敗もDeNA意地の反撃

2022年04月22日: 編集部

画像は練習途中に遠藤（奥側）に話をする大瀬良、大瀬良は投げるだけ、じゃない…

４月22日〇６－１DeNA マツダスタジアム
通算23試合13勝９敗１分け、中日を抜いて２位浮上、首位巨人まで３差変わらず
18時開始・３時間30分、24,500人
相手先発　ピープルズ●１回５安打４失点
本塁打　－
登録　森浦

一番センター大盛
二番セカンド菊池涼
三番レフト西川
四番ファーストマクブルーム
五番サード坂倉
六番キャッチャー曾澤
七番ライト末包
八番ショート小園
九番ピッチャー大瀬良〇（５試合３勝１敗）８回３分の１、135球８安打１失点（自責１）
栗林

広島は開幕から固定していた一番西川、三番小園を動かして初回に菊池涼、マクブルーム、曾澤、末包、小園の計５安打に坂倉の四球も絡めて４点を奪い主導権を握った。

本拠地で開幕３連敗した広島相手に３連勝でマツダスタジアムに乗り込んできたDeNAは返り討ちされたかっこう。

対広島戦４連敗のスコアは３－11、５－10、６－７、１－６というもので、いずれも先発が早い回に打たれ、追いかける展開を強いられている。

そうであってもこの日、完封を賭け九回のマウンドに上がった大瀬良に牧、ソト、大和の3人で計24球も投じさせて栗林を引っ張り出して意地を見せた。

チームの柱としてその背中でみんなを引っ張る大瀬良にすれば、ハナからひとりで投げ切る、と決めていただけに、チームの連敗を４で止めたものの個人的には残念な終わり方だった。

序盤から真っすぐを軸に巧みな投球を続けていた大瀬良は、最後の最後でツキに見放された。先頭の牧の打球はレフト線に高々と上がってファウルゾーンからフェアゾーンに戻ってきた。追い過ぎた西川の背中側に落ちてヒット…。西川は試合前練習でしっかりレフトの風などをチェックしていたが時間帯が違えば風も違う。

三塁打の牧を置いて大瀬良は長らくカモにされいるソトに対しては11球も投げるハメになった。9球目、ライト線に上がった飛球にこの回、センターからライトに回った大盛が追いつきそうで追いつけず、これもファウルになった。そしてソトに投じた11球目はセンターへ。ここにもこの回から守りについた上本がいて、一度バックステップを踏んで最後は前に飛び込んだそのグラブの先で白球が弾んだ。

試合後の大瀬良はお立ち台で「いろんなものを背負って投げさせてもらっていると思っています。自覚もありますし、きょうは魂を込めて投げると試合前に野手のみんなにも伝えたので、それができて良かったです」とコメントした。

これを聞けばまた野手陣も思いを強くすることだろう。

次回、エースの登板日にその答えが出ることになる。
（ひろスポ！田辺一球）