画像は試合後、迫田穆成監督の話を聴く竹原ナイン
第104回全国高校野球選手権広島大会第3日(7月11日)
1回戦残り8試合が4球場で開催された。
やまみ三原市民球場
尾道商13-0熊野(五回コールド)
総合技術7-6安芸南
バルコムBMW野球場
修道6-0廿日市西
基町12-2加計芸北(七回コールド)
三次運動公園野球場
竹田7-0呉高専(七回コールド)
竹原15-1千代田(五回コールド)
東広島運動公園野球場
海田8-3広島市工
安西8-2黒瀬
基町主将燃える
基町が、5年ぶりの勝利を目指す加計芸北に12対2で七回コールド勝ちした。3打数3安打打点3の三番ショート長石樹弥(3年)らが打線を引っ張り11安打で10打点と効率良く攻めた。130キロ台半ばの球速を誇るエース片山純之介(3年)は6回4安打2失点。
修道は廿日市西を6対0のスコアで押し切り7年ぶり夏1勝。野手は9人で戦い9安打7盗塁。先発したエースの金山晴登(3年)は8回93球で1安打ピッチング。
2年前の独自大会で4強入りした武田は昨夏、2戦目で準優勝した祇園北に敗れた。その悔しさを持って臨む今大会、まずは7対0で呉高専に七回コールド勝ち。独自のトレーニングなどで様々な数値をアップさせたフィジカルの強みを存分に発揮したとは言い難く、ちょくちょく力む場面も見られたが、それでもパワフルな打撃は健在。四番で主将の住吉佑介(3年)は初回先制2ランなど4打数3安打5打点だった。
竹田打線のスイングは力強い
コロナ感染防止対策を施してのブラスバンド応援も解禁になった
竹原、3年で大きく成長
迫田穆成監督が「甲子園」を目指して”改革”を進める竹原は、3年生部員の少ない千代田を圧倒、初回の9点で勢いづくと「ノーサイン」でも合計8つの盗塁を決めて15対1で五回コールド勝ちした。
竹原にとっては2014年以来、8年ぶりの白星。迫田督就任前の2019年大会では呉港に0-17で敗れて初戦敗退したが、そのあと迫田監督が引き継いだ新チームは部員10人だった。
竹原の町を高校野球で盛り上げたい。選手たちの親や地域の人々ともにほとんどゼロから始まった新たな挑戦は翌2020年3月の選手専用宿泊施設「雄光寮」の誕生に繋がった。その一期生である吉本陸斗(3年)はこの日、3打数2安打2打点と逞しく成長したところをスタンドで応援する父兄たちに披露した。
強烈な左前打を放つ吉本陸斗
竹原の父兄たちが見守る中…↓
夏1勝で校歌を聴く竹原ナイン
こうした軸となる選手が3年間、迫田監督の下で鍛えられ、新入部員の数も増えたことで新チームになるたびに頭を悩ませていた部員不足は過去の話になった。3年生は7人だが、1年生は17人もいてこの試合でも次々に途中出場した。
広島商と如水館を春夏8度の甲子園に導いた名将、7月3日で83歳になった迫田監督にとっても、2020年の独自大会初戦(観音に0対8五回コールド負け)と、昨夏の初戦(同じく観音戦で九回に逆転され5対6惜敗)を”経験”したあと、まずは「甲子園」に向けての第一歩となった。
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