画像、ゴール下は練習に参加するカイル・ミリングヘッドコーチ、画像奥は41歳で新シーズンを迎える朝山正悟
広島ドラゴンフライズは7月26日、広島市中区の体育館でB1での3シーズン目に向け全体練習を開始した。初日からフィジカルやコミュニケーション強化を目的としたメニューが多数用意され、明るい声が何度も響いた。当面は8月29日から4日間、福山市のエフピコアリーナふくやまで行われる合宿(一般公開)に向けて仕上げていく。
2022-23シーズン開幕は、ホームの広島サンプラザホールに横浜ビー・コルセアーズを迎えて10月1日(土)2日(日)に予定される。翌週の第2節では、川崎市とどろきアリーナへ乗り込み、2021-22シーズン全体順位3位の川崎ブレイブサンダーズと早くも激突する。
外国籍選手の合流はまだ先で、日本人選手もこの日参加したのは…
朝山正悟
寺嶋良
辻直人
青木保憲
船生誠也
それに新加入の上澤俊喜の6人だった。
チームはB1昇格とB1での2シーズンで共に戦ってきたグレゴリー・エチェニケやトーマス・ケネディらに替わる新外国籍選手として琉球ゴールデンキングスで2シーズン活躍したドウェイン・エバンスを獲得。さらにアメリカ出身で昨シーズンはトルコ1部リーグのガラタサライでプレーした25歳のケリー・ブラックシアー・ジュニと、やはり25歳でフィリピン代表のビッグマン、ジャスティン・バルタザールを補強した。
外国籍勢が30歳を超えたグレゴリー・エチェニケやトーマス・ケネディらから世代交代する一方で、日本人選手の新加入はポイントガード1名。あとは寺嶋良、辻直人らで昨季築いた土台に上積みすることになる。
2026-27シーズンから移行される「新B1リーグ」に向けて、待ったなしの2022-23シーズンと2023-24シーズンでチーム力を飛躍的に向上させる必要がある。新B1への入会審査第1回は2024年4月10日が示されており、残された時間は多くはない。ゆえに、これまでとは比べ物にならないハードな闘いの幕開けとなる。
練習後、円陣の中で浦伸嘉社長は「クラブとしてもBリーグとしても今シーズンと次のシーズンは非常に大きい、チームの価値を上げたいし、日本バスケットボール界の価値も上げたい」と選手に伝え、「タフなお願いもするかもしれないけどご了承していだきたいし、我々もできることは全力でサポートします」と結んだ。
カイル・ミリングヘッドコーチの話
-きょうの練習を終えて
ファーストデイとしてはベリーグッド!まだ6人ではありますが、いい動きで練習に取り組む姿勢も良かった。これまでは対人練習ができていなかったのできょうはそのあたりを多めにやりました。
-新加入の上澤選手について
彼はベリーグッドシューターで、いいボール判断ができます。今シーズン、コートを広く使えるようなプレーとして期待しています。
-開幕まで2カ月あまり、どう仕上げていきますか
3ステージに分けてやっていこうとチーム全体で共有しています。まず7月に入って選手個々がコンディションをしっかり整える。第2ステージが日本人選手だけで対人などを強化していく今からの段階。第3ステージでは外国籍選手が揃うので、みんなでビルドアップしていくことになります。
-シーズンに向けての意気込みを
ラストシーズンはベリーグッドイヤーでした。その経験をバネにしてスタッフも選手も自信を持って戦っていければと思います。日本人選手ひとりひとりも私自身もハイゴールを持っていますので、それをすり合わせて、チームの目指すゴールは全員集合ののち決めようと思います。