広島市中区の中央公園に建設中の新サッカースタジアム工事に関連して9月2日、工事現場北側に隣接する市立基町幼稚園と同保育園の年長組園児たちが、やはりスタジアムから徒歩圏内の広島基町高校を訪れ、工事壁展示用の描画にカブトムシや蝶などのシールを思い思いに貼り込んだ。
新スタジアムは大成建設株式会社中国支店が設計、施工を担当する。事業者は大成建設株式会社中国支店、株式会社フジタ広島支店、広成建設株式会社、株式会社東畑建築事務所広島支所、株式会社環境デザイン研究所、復建調査設計株式会社広島支社、株式会社あい設計、株式会社シーケィ・テック。
大成建設担当者が「基町のみなさんといっしょにスタジアム建設を進めるため」に基町地区にある学校、保育園を訪れる中で今回の企画がスタートした。
その”腕前”を広く知られた広島基町高校創造表現コースの生徒が描画デザインを担当。指導教員らと話し合って、昆虫シールを園児らに貼り込んでもらうアイディアが採用された。
企画のまとめ役を任された永井咲楽さん(2年)は「描画は花の移ろい、四季の移り変わりを表現したものですが、予想以上に上手に飛んでいる様子などが表現されていてすごいな、と思いました」と小さな芸術家たちの”創造力”に驚いていた。
仕上がった壁画は今後、天候などにも配慮して9月中旬、または下旬ごろに工事エリア北側の防音工事壁にお目見えする。
なお、スタジアム建設工事の進捗率は9月1日現在で「順調ですがまだ3割に届かない程度」(大成建設関係者)で、2023年12月のスタジアム完成を目指す。(ひろスタ特命取材班&田辺一球)