画像は外野を守る田村俊介
広島は11月6日、マツダスタジアムでの秋季練習を打ち上げた。
7日は移動日。8日から宮崎県日南市の天福球場で秋季キャンプに入る。2週間の期間中に休日は2日。第2クール(13日から)で新井貴浩監督が合流する予定になっている。
野手は打撃投手とカーブマシン相手に全17選手が5分間×2、50スイング前後で秋季練習最終日を締めた。
新井監督が観ていたと仮定した場合、誰に秋季練習監督賞を出すだろうか?
勝手に想像するに現時点では1年目の田村俊介ではないか?マシン相手にきれいに逆スピンのかかった打球でライトスタンドに3連発。右方向への飛距離も全体の中で最長だった。
ウエスタン・リーグでは43試合130打数24安打38三振、二塁打4三塁打1本塁打0、打率・185。
高卒ルーキーイヤーではプロの厳しさを味わったかっこうだが、コロナ禍の影響やコンディション不良で思うようにスイングできなかったはずだ。
だが、10月のフェニックス・リーグでは2試合連続の柵越え。好調キープで今は坂倉将吾の1年目と似たインパクトを醸し出している。ミートが巧く、角度のある打球が打てる。
ちなみに名鑑の身長体重は坂倉将吾が176センチ88キロ、田村俊介が178センチ90キロ。その下半身の太さまで似通っている。
チームにはこの日、侍ジャパン強化試合で快音を連発した西川龍馬、それに秋山翔吾という別格がいるが、秋季練習に参加した左打ちの外野手、今季野手キャプテンを務めた野間峻祥と大盛穂、宇草孔基はうかうかしてはいられない、と感じたのではないか?
もちろん田村俊介が一軍でも通用する打撃力を身に着けるためには多くの課題を克服する必要がある。
6年目の今季、2年連続で首位打者争いを演じた坂倉将吾の1年目は一軍4打数1安打、2年目8打数1安打、3年目61打数14安打1本塁打、4年目209打数60安打3本塁打。そして5年目でブレイクした。
ポジションは違えども田村俊介はそのペースを上回ることができる可能性を秘めている。