地域と共に、みんなの広島スポーツ交流マガジン

【ひろスポ!】広島スポーツニュースメディア > ピックアップ > 広陵打線、専大松戸の151キロ右腕・平野を積極打法で二回一気に攻略して9対2快勝、4度目春頂点まであとふたつ
2023年03月29日
編集部

広陵打線、専大松戸の151キロ右腕・平野を積極打法で二回一気に攻略して9対2快勝、4度目春頂点まであとふたつ

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
広陵
  • 3

    飛翔会

  • 2

    ダグ

  • レッドヘルメット

画像は広陵高校の敷地内に設置されている2003年(平成15年)センバツ大会優勝記碑。広陵は1926年(大正15年)と1991年(平成3年)にも優勝している。

 

こちらは1926年の記念碑↓

広陵

 

第95回記念選抜高等学校野球大会第10日(3月29日)
準々決勝
広陵(広島)9-2専大松戸(千葉)

 

広陵スタメン(学年と投打)
センター田上夏衣(3年)右左
サード谷本颯太(3年)右左
ファースト真鍋慧(3年)右左
ショート小林隼翔(3年)右右
キャッチャー只石貫太(2年)右右
レフト中尾湊(3年)右左
ライト濱本遥大(2年)右右
ピッチャー倉重聡(3年)左左
セカンド松下水音(3年)右左

 

2回戦で二松学舎大付(東京)相手に5対0、3回戦で海星(長崎)相手に3対2のスコアで準々決勝に進んだ広陵が、専大松戸相手に13安打を放ち、形の上では9対2と圧倒した。

 

同じく準々決勝の大阪桐蔭(大阪)-東海大菅生(東京)は6対1で大阪桐蔭。

 

広陵と大阪桐蔭。昨秋の神宮球場での決勝では大阪桐蔭に軍配…両者激突への最終関門は2日後31日の準決勝…

 

試合は二回、専大松戸打線の3連打で幕を開けた。

 

広陵先発は背番号10の倉重。海星戦155球完投の高尾響は、準決勝登板を見据えてベンチスタートとなった。

 

昨秋の中国大会全4試合に先発してチームを優勝に導いた左腕が満を持して甲子園先発デビューを果たしたかっこう。

 

注目の立ち上がり、初回は10球でスリーアウト。二回も先頭を中飛に取ったが右打席の五番・太田遥斗(3年)に死球を与えると次打者は左打席の広川陽大(3年)には真っすぐも変化球もファウルにされてたまらず内角に投じた10球目を左前打された。そこからさらに連打されて先制点献上…

 

だが、ここは181センチの長身から投げ下ろす球を捉えた専大松戸打線を褒めるべきだろう。ただ、なおも一死満塁のピンチで後続を断った広陵バッテリー、もうひと押しできなかった専大松戸打線…

 

専大松戸は絶対的エースの平野大地(3年)が先発して、151キロ右腕vs重量打線。

 

二回の広陵は先頭の四番・小林が高目の初球を引っ張って左前打した。甲高い打球音は反撃開始の合図になった。

 

五番・只石は初球でバントの構え、2球目でヒッティング。一ゴロになったが一塁カバーの二塁手への送球が本塁側に逸れた。力が入るとだいたいそうなる。(記録はヒット)

 

続いては左打席の中尾。ここも初球を見た(ボール球)あと2球目はバント。捕球体勢に入った平野は一瞬、三塁を見てから一塁に投げたが中尾の足に負けまいと焦って悪送球。記録は犠打エラーで同点になった。

 

表の攻撃では球数40で1点が入ったが、裏の攻撃ではわずか5球で試合が振り出しに戻ったことになる。

 

このハイテンポな攻撃こそ広陵の広陵たる所以。その傾向は二松学舎大付戦でも見てとれたし、海星戦でも五回に8球で同点に追いつき、六回には4球で勝ち越している。

 

さらに海星戦でベンチスタートだった七番・濱本も高目の球を引っ張ってこれが2点適時打に…。そのあと一番に戻ると田上が歩いて一死満塁。ここで谷本も1ストライクから快音。引っ張った打球が二塁手の横を抜けて5対1となり、専大松戸は二番手・渡辺翼にスイッチした。

 

一死一、三塁で左腕vs真鍋…ボールカウント2-2からの真っ直ぐを弾き返した打球は左中間フェンスダイレクト。初回の第1打席ではライトに打ち返し二塁でアウトになったが今度は正真正銘の二塁打になった。この回10分ちょっとの攻撃で締めて6点…

 

続く三回の攻撃では、相手が左腕であっても2度、二盗を仕掛けてともにアウトとなった広陵は四回も一死から四球を選んだ田上が走って3度目のトライで盗塁成功。二死から真鍋が初球、甘く入って来たカーブを振り切って、ここも中越え二塁打で追加点。

 

八回、球数100が見えてきた倉重は四番・吉田慶剛に粘られて左越えソロを許したが、十分な援護点をもらってどんどんゾーンで勝負していたからそれも止む無し。七回、広陵がここでも二盗を絡めて小林の適時打で1点を奪い、再びリード7点とした。

 

広陵・中井哲之監督は七回、二死無走者でマウンドに送った2番手の岡山勇斗(3年)に八、九回も託すと、代打起用や守備交代でベンチ入りメンバー18人中17人までを使い切り、ベスト4以降の戦いに備えた。

 

広陵は大会第11日(31日)に山梨学院と対戦する。

 

試合後の中井監督の話
広陵生徒、関係者みんなのおかげなんで野球で頑張る幸せを感じています。(平野投手は)すごい早い球を持っていらしゃいますし変化球もすごくいいんで、低目の目付だけはしっかりしていって、積極的に足も使いながら思い切っていくということで臨みました。

こちらに来てずいぶん練習して工夫もしていましたのでやっと真鍋らしいヒットが出たと思います。

(盗塁トライは)とにかく攻めていこうということで、バントもスクイズも全部していくからということで、言い聞かして臨みました。

(ひろスポ!広島スポーツ100年取材班&田辺一球)

 

ひろスポ!関連記事
エース高尾155球の広陵、自慢の打線速射で海星(長崎)振り切りベスト8 | 【ひろスポ!】広島スポーツニュースメディア (hirospo.com)
(2023年3月27日掲載)

 

センバツV好捕、ヘビー級の撃ち合いで広陵、二松学舎大付に”KO勝ち” | 【ひろスポ!】広島スポーツニュースメディア (hirospo.com)
(2023年3月20日掲載)

LINEで送る

シェアしてお友達にもこのニュースを教えよう!

ひろスポ!の情報を逃さずチェック!

※SSL暗号化通信で登録します。
※メルマガはいつでも解除出来ます。
  • 6

    レッドヘル

  • 1

    医療法人社団飛翔会

  • 5

    アイフット

  • 4

  • 2

  • 3

有料メルマガ配信案内