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【ひろスポ!】広島スポーツニュースメディア > カープ > 特別寄稿「カープダイアリー第8408話「短期決戦、赤い心で日本一に挑むⅤ、チャンピオンに挑む挑戦者は…」
2023年10月17日
編集部

特別寄稿「カープダイアリー第8408話「短期決戦、赤い心で日本一に挑むⅤ、チャンピオンに挑む挑戦者は…」

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新井監督
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画像は打撃練習チェック中の新井監督、手前は藤井ヘッドコーチ

 

ひろスポ!の”プロトタイプ”である田辺一球|noteは、2000年10月1日付で当時、最先端メディアだったNTTドコモiモード「RCCカープ」のコンテンツ「記者一球」からスタートした。

 

以来、プラットホームを替えながらも以来、一日も休まずコラムをアップしている。たぶんギネス級だ。

 

新井監督のカープ入団は1998年12月。ほぼ新井監督のプロ野球人生と田辺一球note は”かぶって”いて連載回数は8400回を超えている。

 

強敵!岡田阪神とのクライマックス・シリーズ、ファイナルステージでの勝ち上がりと、39年ぶりの日本一を願って、10月15日付のコラムに続き17日付コラムを以下、転載する。

 

カープダイアリー第8408話「短期決戦、赤い心で日本一に挑むⅤ、チャンピオンに挑む挑戦者は…」(2023年10月17日)

 

「わたしたちは挑戦者として、強いタイガースに思い切ってぶつかっていきたいと思います」

青空の下、メディアに向けて新井監督はそう言った。関西への移動前全体練習でもその表情はずっとずっと柔らかだった。

「挑戦者」

前日16日に死去が公表された谷村新司さんの代表曲のひとつ「チャンピオン」は1978年にリリースされた。新井監督は1977年1月生まれ。

今もガラケーを操る新井監督が現役時代にかなり遅れてiPodを愛用し始めた時期がある。30歳前後、旧広島市民球場時代の話だ。ちなみにポータブル音楽プレーヤーのプロトタイプ、ソニーのウォークマン発売は1997年7月だから”同世代”ということになる。

新井監督は、末包のレギュラーシーズン終盤の姿をすぐに谷村新司さんの「アリス」にかぶせた。

「チャンピオン」の歌詞にある「つかみかけた」感触をそのスイング軌道に感じていたからだ。

新井監督が初めてそのネタを披露したのは8月30日、京セラドームで巨人相手に2対1で勝ち切り、貯金を最多の15まで増やし、首位阪神に5差とした時だった。

試合後、わざと驚いた表情を作り「末包さん、すごいですねぇ!」そして「きのうはレフトできょうはライトですか?本人もつかんだって言ってました」(笑)

その前の日には八回に代打で左腕高梨のインローに入ってくるスライダーを左翼席へ6号3ラン。この日は右腕菅野の外角の152キロをライトポール際に運んだ。

末包の8号ソロは9月7日のマツダスタジアムで飛び出した。DeNA東からのバックスクリーン弾。この一撃がさらにそのバットの価値を高めた。そう、何本打つか?ではなくて、いつ打つか?が短期決戦ではさらに大事になる。

もしCSで飛び出せばとんでもない援護弾になる2打席連発は、9月23日の東京ドームだった。

七回、再び菅野打ち。今度は内角のツーシームを左翼越えに持っていった、八回にはビーディーの外角に落ちる球を、ヘッドを残してまた左方向へ柵越えした。

試合後にはまた新井節。「彼はもう、かなり前につかんだと言ってました!テクニカル的なとこもそうなんですけど、配球を読んだりですとか、そういうとこも成長していると思います」

その姿に古巣の大阪ガス関係者は驚いたという。

「ぜんぜん外スラにはカスリもしなかったのに…プロはやっぱりすごい…」

……

 

秋晴れの穏やかな空気に包まれたマツダスタジアム。阪神との決戦前監督代表インタビューでは当然、末包についても質問があった。

-ファーストステージではキーマンに名前を挙げた。

新井監督「キーマンに誰って言いましたっけ?あー…、彼はもうね、お祭り男ですし、けっこうつかんでいるみたいなので、またあしたから期待したいですね」

だが末包本人は「つかんだとは言っていません、つかんでいればレギュラー」と監督コメントを完全否定。一方で「監督さんとは同じタイプだし、たくさん助言をいただいて本当に感謝しています」と神妙な顔つきでコメントしている。

NPBポストシーズンは野球の盛んな海外メディアでも注目も集める。カープ球団が野球アカデミーを置くドミニカ共和国のネットサイト「MomentoDeportivord」(モメント・デポルティーボ)は「ドミニカ共和国出身のポランコが最初の打席でホームラン」から始まる特集記事の中で「広島」にも言及した。

「シカゴ・カブスの SEIYA SUZUKI がマツダスタジアムに来た」ことを報じたあと「広島は今季のNPB最大のサプライズ!2022とほぼ同じメンバーで戦ったにも関わらず、新監督のタカヒロ・アライがメンタリティを一変させて勝てるチームに育てた」とした。

2023年のプレーオフのエキサイティングなスタート-モメントデポルティーボRD (momentodeportivord.com)

いろいろなネタを無理やり?盛り込む国内メディアより、重要なことのみ伝えようとする海外メディアの方が正鵠を射ている。端的に言えば「ろくな補強もなしに、最高の結果を残しつつある」(チーム関係者)ということになる。

「ファーストステージよりわくわくしてますね。楽しみですよね。全員でがんばってつかんだ甲子園の切符ですから、わたしたちはもう失うものも何もないですし、あしたから選手が、どういうプレーをしてくれるんだろうという、その楽しみが大きいです」

新井監督のこうしたファンに向けたメッセージは、そのまま選手への声かけの内容にも引用される。裏表なし、の人物像だからだ。

 

2月のキャンプでのアピールも不発に終わり、開幕から当分の間は二軍でもがき苦しんだ末包がそうであるように、小園も堂林も秋山も田中広輔も、投手陣では島内も矢崎も栗林、中崎も、そして森下も、CSでは間違いなくキーマンになる大道も、様々な苦難を乗り越えて今がある。

もし、新井監督と現首脳陣でなかったならどうなっていたか?0・5ゲーム差での2位は確保できていただろうか?

まだ、まったく先のことなど分からなかった2月のキャンプでの成果を聞かれた新井監督は「松山千春さんだよ、振り返るにはまだ早い…」とした。いつの日か栄光を「自分の手でつかむ」ために。

そこからわずか8か月半でカープ家族は大きな変化を遂げた。「大空と大地の中で」も新井監督の生まれた1977年のリリースだ。

そして「チャンピオン」の歌詞はあのあとこう続く。

挑戦者は 襲いかかる 強い虎に 赤い力で…

 

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(2023年10月16日掲載)

 

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