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2023年12月11日
編集部

大谷翔平、マツダスタジアムからドジャースタジアムへ…トロント市民は誤報掴まされて失意のどん底…?

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大谷翔平
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    ダグ

  • レッドヘルメット

画像は2013年6月18日、マツダスタジアム記者席で撮影された広島-日本ハム4回戦のスタメン

 

この記事は田辺一球|noteを引用しています。

 

カープダイアリー第8459話「マツダスタジアムからドジャー・スタジアムへ、二刀流大谷翔平の過去と未来と…」(2023年12月10日)

 

To all the fans and everyone involved in the baseball world , I apologize for taking so long to come to a decision.

I have decided to choose the Dodgers as my next team.

大谷翔平がインスタグラムにその決意をアップしたのは日本時間の12月10日午前5時4分だった。

マイナス17時間の現地太平洋(西部)時間では9日午後0時4分のランチ時だ。

 

 

NHKテレビは5時25分にエンゼルスからFAとなっていた二刀流の新たな鞘になる街がロサンゼルスになることを文字スーパーで報じた。全米も似たようなものだっただろう。

NHKはさらに午前6時ニュースで詳細について伝えた。

契約内容について米メディアは10年総額7億ドル(約1015億円)と伝えており、すべてのプロスポーツの中で最高額。これまでは、サッカーのリオネル・メッシがFCバルセロナ時代に結んだ4年6億7400万ドルが最高だった、と…

大リーグ6年目の今季、打っては44本塁打、投げては10勝。大リーグ史上初の2年連続2桁本塁打2桁勝利、の対価は、驚くべきものになった。

 

 

栗山英樹監督(当時)との二人三脚による「マンガの世界」への挑戦。既成概念の中で生きる多くの関係者やプロ野球OBが「二刀流は無理!」を唱える中、しかし日本ハム入団1年目、2013年6月18日のマツダスタジアムでリアル二刀流の“試し切り”するチャンスがやってきた。

その日、マツダスタジアム記者席に配布されたスタメン表がある記者の手で撮影され残されていた。そこには…

広島東洋カープ    日本ハムファイターズ 監督署名栗山英樹
1・6安部60      1・8陽1
2・4菊池33      2・6大引7
3・8丸63        3・3稲葉41
4・3エルドレッド55  4・7中田6
5・9松山37       5・1大谷11
6・7ルイス41      6・5小谷野5
7・5堂林7        7・4今浪45
8・2石原31       8・9佐藤52
9・1野村19       9・2鶴岡22
監督野村77

…とある。観衆は2万2146人だった。

試合は7対4で日本ハムが逆転勝ち。松山に先制ソロアーチを許した大谷翔平は4回81球4安打3失点で降板後、ライトの守備につき。計4打席に立った。3打数1二塁打1四球、遊ゴロでの打点1だった。投げ合った野村祐輔も4回99球で勝ち負けつかず…

 

 

当時の報道によれば“強硬指名”した日本ハムとの間で契約した際の条件は、契約金1億円+出来高払い5000万円、年俸1500万円(推定)だった。1500×10年なら1億5000万円。それが今回、10年間で1015億円になった。

NPB12球団の外国人選手などを除く支配下選手総額は4月発表分で319億円。

 

大谷翔平の懐刀、水原一平通訳がおそらく英訳してくれたであろう、決意表明インスタは分かりやすい。

その中で大谷翔平は栗山英樹監督から聞かされた「夢は正夢」を現実のものとするため、新たな決意をこう語っている。

Until the last day of my playing career, I want to continue to strive forward not only for the Dodgers but for the baseball world.

生涯ドジャース。どんな未来が待っている?

 

今年6月30日(日本時間7月1日)、たくさんの思い出が詰まったエンゼル・スタジアム・オブ・アナハイム右翼席巨大看板のその遥か上を通過する、約150メートルの大アーチに全米が沸いたことは記憶に新しい。

ロサンゼルスの渇いた空気と青空。エンゼルス時代のような敬遠攻めとはおさらば、の正に力対力の真っ向勝負!…ならばドジャー・スタジアムの満員のファンを歓喜させる、打者大谷の、さらなる飛躍が待っているような…

 

 

 

カープダイアリー第8460話「大谷翔平加入で豪華すぎるドジャース打線完成、一方トロント市民は誤報掴まされて失意のどん底…?でも龍馬の時もそうだけど真実はひとつ…」(2023年12月11日)

 

新聞休刊日。なんでこんな日に…と思った新聞関係者は大勢いたはずだ。大谷翔平の超ビッグニュース掲載が一日遅れになる。広島でもコンビニの新聞スタンドに入っていたのはスポ―ツ各紙だけ、だった。

休刊日はほぼ毎月、月曜に設定されている。それでもスポーツ紙が売られているのは、宅配中心の一般紙とは販売方法が異なるから、だ。休刊日は労働環境の厳しい販売店に対する配慮が主であり、さらに言えば土日に各種レースやスポーツ競技が開催されるのにスポーツ紙を出さない訳にはいかない。

よって休刊日売りのスポーツ紙には「即売特別版」の名が付されている。

 

 

広島売り「スポニチ」の一面は「末包30発」の見出し記事だったが、最終面は「大谷ドジャース1015億円」だった。

この記事では「ドジャースの来季予想スタメン」も紹介された。

一番セカンド・ベッツ31歳 率・307、本塁打39、打点107、盗塁14
二番DH・大谷29歳       率・304、本塁打44、打点95、盗塁20
三番ファースト・フリーマン34歳 率・331、本塁打29、打点102、盗塁23
四番キャッチャー・スミス28歳  率・261、本塁打19、打点76、盗塁3
五番サード・マンシー33歳  率・212、本塁打36、打点105、盗塁1
六番センター・アウトマン26歳  率・248、本塁打23、打点60、盗塁16



さすがはポストシーズン11年連続出場の名門。実にバランスよく、ものすごい数字が並んでいる。そこにドジャーブルーに染まって現役を全うすることを決めた二刀流…

 

 

ロサンゼルス・エンゼルス(最終的には西地区4位)打線の中では孤軍奮闘だったから環境はガラリと変わる。現地時間9月2日のオークランド・アスレチック(最終的に西地区最下位5位)戦で2度敬遠され「最下位争いなのに止めて!」とファンから怒りの声が上がったこともあったが、そんな話は完全に過去のものになる。

野球・ベースボールと純粋に向き合いたい大谷翔平にとって、それはとても残念なことであり、生涯で何打席立てるか分からない中にあって、貴重なスイングの場を無駄にするわけにはいないのである。

同じロサンゼルスの名を冠していてもドジャース打線はエンゼルス打線の対極にある。そして1883年創設のメジャーリーグ最高峰の環境下で24度のリーグ優勝、7度のワールドシリーズ優勝を積み上げてきたチームの中の大きな歯車になる。

 

 

だからこそ「ドジャース10年総額7億ドル」のニュースは日米双方のファン、関係者らに驚きを持って迎えられ、メディアは競うようにサイドネタなどを次々にアップする状況となった。(ただし例えばドイツ国内ではこのニュースをほんぼスルーしており、世界中を衝撃報道が駆け巡った訳ではない…)

その中のひとつに「サンスポ」の「大谷翔平を逃したブルージェイズ、まさかのチケット250円に暴落」というのがある。

メディアが一時「契約目前」と報じたトロント・ブルージェイズのファンは失望に暮れ、トロントの街もまた消沈…という事態に陥ったらしい。

この記事によればブルージェイズファン?がチケット販売サイトで来季のホームゲームチケットの叩き売りを始めた、という。その値段は日本円でおよそ250円。

転売屋は世界共通、ということか…

 

 

二刀流がカナダへ…という「誤報」はジョン・モロシという著名記者のXによってあっという間に広まった。

「速報」では新聞媒体の対極に位置するSNS。世界のどこにいても「情報」を共有することができる。

ジョン・モロシ記者はSNSを駆使してその名を轟かせてきた。二刀流案件でも常に先頭を走っていたかったはずで“仕入れた”各種情報をアップするかどうか選別する中で「ドジャースもあるけど、ブルージェイズの流れ…」という特ダネをアップした。

だが、冷静に考えればトロントの生活環境が二刀流の“刃こぼれ”に繋がることは誰にでも理解できる。

 

 

まず気候の問題、そして可動式屋根のスタジアムは時代遅れと言われて久しい人工芝。しかもそこには菊池雄星という“仲間”がすでに存在している。ベンチ入りできる通訳は同一言語でひとりが原則。懐刀の水原一平通訳を失う訳にはいかない。

 

 

 

ジョン・モロシ記者はSNSの中で「今起こっていること、リアルタイムで進みつつある動き…」を強調していた。

もちろんそれがXの最大の強み、だ。それを見た人々を、いてもたってもいられない気持ちにさせただろう。

だが大谷翔平はおそらくかなり早い段階でドジャース移籍を決めていたはずだ。

 

 

広島でも最近、似たような話があった。龍馬のオリックス移籍の件、だ。

地元各紙はカープ球団が残留交渉を重ね、龍馬も熟考に入った様を事細かに伝えていた。

一方、広島生まれのネット媒体のひとつである、ひろスポ!では10月20日、クライマックス・シリーズ、ファイナルステージ3連敗で新井カープ1年目が幕引きとなった直後に以下の記事をアップしている。地元メディアがFA移籍問題を伝えるより遥かに早いタイミングとなった。

<クライマックス・シリーズ終戦…新井監督カープ家族から外れて“オリックスの西川龍馬になる日”…海外FA権取得の九里亜蓮だって分からない…>

SNSではこの“報道”に対して反発する声も上がっていたが、確たる情報からの記事は“誤報”にはならない。

 

 

 

今回の大谷翔平のケースではメディアの動きを代理人側やドジャースサイドが見事に封じてきた。テネシー州ナッシュビルで開催されたウインターリーグに耳目を引きつけ、同時並行的に水面下で契約話を着々とまとめた。

現地での取材ルートに乏しい日本の放送局は連日、ウインターミーティングからの画をテレビ画面で紹介して、ミーティングが終わった時点では撮影する「絵」がないため、現地テレビ局の特設ブース撤去の様子などを紹介していた。

一般紙、スポーツ紙の報じた内容も、やはりウインターミーティングに引っ張られていた。

けっきょく「正解」には、うわべからのアタック!ではなかなかたどり着けないということになる。

可能性の高い、低いにはあるにせよ、いかに内部から情報を引き出すか?

ジョン・モロシ記者もきっと内部情報に精通していたのだろう。ただし掴まされたのは「ガセネタ」だった、ことになる。普通に考えれば…
(ひろスポ!特命取材班&田辺一球)

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