画像はマツダスタジアム放送ブースからの風景
2024年1月1日アップのひろスポ!記事…
M7・6震度7、能登半島地震被害甚大…元日の広島、森保ジャパンは…2011年東日本大震災では国内スポーツ界にも激震… | 【ひろスポ!】広島スポーツニュースメディア (hirospo.com)
…がドコモdメニューニュースの1月2日アクセスランキングにおいて広島、山口、神奈川で1位になったので、続編を再び田辺一球|noteから流用する。
カープダイアリー第8481話「能登半島地震、被災地に向かうはずの海上保安庁機とJALエアバス衝突炎上…3・11第一報映像もお台場炎上だった…」(2024年1月2日)
1月2日は新聞休刊日。スポーツ紙の即売特別版もない。コンビニの新聞ラックはからっぽ…
しかしニュースがなかったわけではない。NHKは令和6年能登半島地震の被害状況をノンストップで伝えた。午前10時、気象庁からすべての津波注意報解除の発表があった一方で、各地の被害の大きさが徐々に明らかになってきた。夜明けとともに“空撮”が始まったから、だ。
さらに宇宙からの目も情報提供の一翼を担った。米航空宇宙局(NASA)の人工衛星によるデータ分析で被災地の火災状況の全体像が確認された。
空から俯瞰する風景は各自治体の首長が異口同音に話すように、まさに“壊滅状態”…。富山湾に臨む海岸線居住地は津波に襲われ、火災も発生した。
おそらく今回の地震で最大規模の消失面積となったであろう輪島市の観光名所「輪島朝市通り」中心部は、燃え盛る炎に包まれたまま夜明けを迎え、残り火と白煙の中での消化作業はなおも続いた。
日本3大朝市の大切な空間は絶望的な光景に変わった。元日午後4時以降、最大震度7の地震のあとほどなく火の手が上がった同地区。当初は一部家屋が火に包まれていた。その後、消失規模は50棟程度と紹介されていたが、一夜明けて朝方には100棟となり、昼過ぎにはおよそ200棟以上に修正された。
やっと現場に戻り立ち尽くす人の姿をテレビカメラがとらえた。被害状況が明らかになれば、さらに事態は深刻化する。1300年の歴史を持つ地域の宝をここで終わりにするわけにはいかないだろうが、復興への道のりを語るような状況は果たしていつ来るのか?みんなが楽しみにしていた初売りは4日、のはずだった。
逆にまだ被害状況がはっきりしない分、余計に不安が募るような報道もあった。
3・11東日本大震災では、東電の福島第一原発が津波に襲われ、あるはずのないメルトダウンを起こした。世界を震撼させた1986年のチェルノブイリ原発事故に匹敵する最高レベル7のクライシス…。ドイツは3・11以降、至るとこころで原発論議が活発化して一気に原発ゼロへと舵を切った。
今回も石川、福井、新潟の3県が有する原発への影響が懸念されている中、北陸電力・志賀原発(石川県志賀町)でのトラブルが”小さな”ニュースになった。
同原発の1、2号機はともに運転停止中だが震度5強相当の揺れの影響で、外部から電機を受けるための変圧器2台の配管が壊れ油が漏出した。このため電気が受けられなくなったという。別系統を使い外部からの電気を受けていて、さらに非常用の発電機の燃料も7日分確保されているという。でも、次にまた大きな地震が来たらどうなる?
「核燃焼を貯蔵しているプールの冷却に問題はない」というのが、不都合な真実をなかったことにするのが原発関係者の常套手段であると仮定するならば今回も決して安心はできない。
そんな被災地の状況をライブ映像も交えながら伝えていたNHKのテレビ画面が、炎に包まれた物体のそれへと突然切り替わったのは、午後5時58分ごろのことだった。
「炎が高く上がっています。消化活動が行われています」「原因など、手元にまったく情報はないんですけど、羽田空港では現在、煙が上がっている様子です」「現在の羽田空港の様子が入ってきました。火災と思われます」
画面では、手前の飛行機の尾翼のかなり遠方で激しく燃え上がる何かが映し出されている。カメラがズームアウトすると、火の出た現場からかなり離れたところに、ももう1カ所黒煙と炎を上げる場所が確認できるようになった。
後者の方へズームインした映像は、何かと何かがぶつかったことを暗示していた。よくよく見ると、小さな部品がバラバラになって散らばっているのが確認できた。やがて消化活動をしていた防火服姿の人影が燃える物体へと近づいていった。そこに人がいるかどうか、を確認しているようにも見えた。
羽田の中継映像に切り替わって6分後、さらに恐ろしい映像が映し出された。
「日本航空の機体と見られますが、エンジン付近から煙が上がっている様子が見えます」
小さな窓が並ぶその上、機体にはっきりとJAPAN AIRLINESの大きな文字が確認でいる。日本航空が有する最大のエアバスだ。
チェンネルを切り替えると民放では日本テレビだけが火災現場の様子を伝えていた。しかもNHKより情報が早い。機体後方に見えている窓の向こう、機内に火が見えたがまだ、それは窓ふたつ分だった。
午後6時8分になると、事故の瞬間の驚くべき映像が流された。着陸態勢に入った日航機が巨大な火の球に包まれ、燃えながら、黒煙を上げながら滑走路を左(羽田空港北側)へと移動して減速する。この世のものとは思えない衝撃的なシーンが繰り返し報じらたのである。
午後6時16分には日本テレビに続いてNHKも「日本航空の機体に海上保安庁機体が衝突した可能性がある」と報じた。このころになると、窓二つ分だった機内の火災はまど7、8個分になり、機体前方窓の向こうにも火が見えるようになった。日本テレビはNHKが日航乗客についてほとんど触れないのとは対照的に乗員・乗客の“全員脱出”も含めて情報入手で先行した。
18時24分。AIRLINESのLIあたりを中心にして機体がついに炎上し始めた。消化剤は窓の高さにも届いていなかった。
NHKがJAL機の379名全員脱出を告げた午後6時29分ごろには機体は炎に包まれ、尾翼の方から崩れ落ち始めた。そしてほどなく燃え盛る機体はフレームだけになった。
ニュースは海上保安庁の乗員6名中、5名の尊い命が失われたことを伝えた。
海上保安庁と聞けば、だいたいのことは想像できた人もいるだろう。
衝突事故を起こした海上保安庁の固定翼機は、被災地用の食糧などを積み、新潟空港基地へ向けフライトする予定だった。また日航側は「着陸許可が出ていた」とコメントした。
……
2011年 (平成 23年) 3月11日 、14時46分に発生した東北地方太平洋沖地震の時にも“炎上する風景”がテレビ画面に映し出された。
詳しいことはほとんどわかっていない中で「お台場のビルが燃えています」のアナウンスとともに、高層ビル屋上付近が火に包まれている様子が見る者の目に飛び込んできた。
その時刻、マツダスタジアムでは広島-巨人のオープン戦が行われていた。
カープスタメンは…
ショート梵
セカンド東出
ライト広瀬
サードトレーシー
ファースト栗原
レフト岩本
センター赤松
DH天谷
キャッチャー石原
ピッチャーバリントン
バックネット裏、内野席4階にある記者席の窓越しにゲーム展開を見守っていた番記者や放送局ディレクターたちのそばには、数台のテレビが設置されている。
そのテレビ画面が突然、通常番組から特別報道に切り替わった。
NHKがお台場の高層ビルから煙が上がっている状況を伝えた。そこには「岩手、宮城、福島大津波警報」のスーパーもかけられていた。
やがて海岸線の町が次々に津波に飲み込まれ、津波は瞬く間に内陸部へと広がっていくなどにわかには信じがたい映像が流されるようになった。マツダスタジアムでのオープン戦はそのまま続行されたが、横浜スタジアムの横浜(現DeNA)-ヤクルト、兵庫県立明石公園第一野球場の楽天-ロッテはコールドゲームが宣告された。
プロ野球にとっても辛く厳しい戦いの始まりになることは、仙台に本拠地を置く楽天のことだけを考えても、もう誰の目にも明らかだった。