画像はジェイク・シャイナー、ベタなネタで恐縮だが、開幕オーダーからは、シャイナらー…か…
西武-広島オープン戦(3月19日、ベルーナドーム)
広島の極端な投高打低が、2年目の新井カープを春霞の中に引き込もうとしている?
この日、打線は4安打止まり。1対3で敗れた広島のオープン戦成績は5勝6敗4分けとなった。
広島のチーム打率・213は楽天とともに12球団最下位。一方でチーム防御率2・44は第3位と好位置につける。
広島の打撃練習を見ていると、“いい感じ”組と、“これじゃ打てそうにないな…”組にはっきり分かれている。その状況が、まんま実戦にも反映されているようだ。
“いい感じ”組の筆頭はキャンプで自分のミートポイントを確立した小園海斗。力むことなく、芯で捉えた打球は気持ちよく飛んでいく。
この日は推定年俸2億5000万円の剛腕、平良海馬から初回いきなりライトスタンドに叩き込んで見せた。インローの難しい変化球だったが、きれいに振り抜けていた。
先の「カーネクスト 侍ジャパンシリーズ2024 日本vs欧州代表」で侍ジャパンで活躍した者同士、ハイレベルの勝負だった。
ベルーナドームに凱旋した秋山翔吾もフル出場で4打席に立ち、第3打席でレフトフェンス直撃二塁打を放った。
この日、オープン戦2度目の四番に入った松山竜平も2打数1安打でお役御免となった。
この左打者3人、打数は違うもののオープン戦打率で言えば小園海斗・412、松山竜平・429、秋山翔吾・241という数字を残している。
さらにスタメン七番で3の0だった田村俊介は同・297、途中からマスクをかぶった坂倉将吾は1の0で同・261。同じく途中出場の田中広輔も1の0で同・294。
開幕スタメンの可能性が高い左打者の中で、ただひとり苦戦を強いられているのが野間峻祥だ。この日も三ゴロ、三ゴロ、ハーフスイング三振、浅い左飛。打率・083まで後退した。しかもここまでに放ったヒット2本はいずれも内野安打だ。要するにまともに外野に飛んでいない。
3試合続けて一番にテスト起用された野間峻祥がこういう状況では首脳陣も悩ましい。小園海斗がふたりいてくれれば一番と三番だが、そうはいかない…
右打者は両外国人を筆頭に厳しい数字が並ぶ。
この日、オープン戦で2度目の二番を試されたマット・レイノルズは中飛、ハーフスイング三振、空振り三振で交代。打率は・185まで下がった。
六番ジェイク・シャイナーの方はさらに厳しい。浅い右飛、アウトロー153キロ見逃し三振と平良海馬には歯が立たず、第3打席も二塁打の秋山翔吾を置いて遊ゴロ。3の0でオープン戦通算打率・121という有様だ。
このふたり、打撃練習ではペアを組むが「右の大砲」の触れ込みの割には飛距離が出ていない。打球の方向も捉えるポイントもバラバラ…
菊池涼介も苦しい。一、二番を任されることが多いがこの日は八番に下がり3タコで打率・179。ただし、“曲者”だから、本番では人が変わったように打つこともある。
他の右打者では、この日は出番のなかった堂林翔太が本塁打1、打率・100。
同じく上本崇司は打率・200ですでにオープン戦スタメンで一、二番を試された。
以上のような状況であるから、開幕戦オーダーを決めようにも決め手に欠き過ぎ、首脳陣も悩ましいのではないだろうか?
…ということでひろスポ!では現時点での開幕戦(DeNA先発は東克樹)オーダーを次のように予想してみた。外れてもともと…
一番セカンド菊池涼介
二番センター上本崇司
三番ショート小園海斗
四番ファースト堂林翔太
五番サードマット・レイノルズ
六番レフト秋山翔吾
七番キャッチャー坂倉将吾
八番ライト田村俊介