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2024年03月20日
編集部

カープダイアリー第8560話「開幕スタメンへしなる一振り、田村俊介オープン戦3号2ラン」

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田村俊介
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画像は田村俊介

 

 

連載中の<田辺一球|note>より、アクセス数の多い<カープダイアリー第8560話「開幕スタメンへ、田村俊介オープン戦3号2ラン」(2024年3月20日)>記事を引用する。

 

 

カープダイアリー第8560話「開幕スタメンへ、田村俊介オープン戦3号2ラン」

 

 

七回のベルーナドームは、センバツ開催中の甲子園になった。甲高い金属バットの打球音とともに伸びていく放物線、そして大歓声…

「ポール際、どうか、入ったか?入った!田村の一発、ひと振り、オープン戦第3号のホームラン!2ランホームランです、逆転!」(DAZN実況アナ)

打たれたボー・タカハシは動揺を隠せない様子で立ちすくんでいた。米国マイナーリーグとKBO韓国プロ野球を経て西武に活躍の場を求め、勝負の3シーズン目。先発転向を言い渡され、ローテ入りへのアピール最終段階で詰めを欠いた。先頭矢野へストレートの四球を与えたあと、無警戒に投じた真っ直ぐが命取りになった。

四球のあとだから当然、田村俊介は“初球狙い”。そこで「真っすぐに強い」という評判通りの打撃を披露した。受ける炭谷はインローに構えていた。見逃せばボールの高さに来た144キロは、軸回転で打ち抜くにはおあつらえ向きの1球だった。

 

 

前日は、七番ライトでスタメン出場して一ゴロ、遊ゴロと平良の前に沈黙。第3打席も増田の変化球に手を出してニゴロに終わった。

相手バッテリーの配球に惑わされて主導権を握られると、どうしても振らされてしまう、あるいは当てにいって凡打になる。だから、そうなる前に“身体で反応”!途中出場となったこの日は、スタメン一番の野間に代わって五回からセンターに入り、打つ方でチャンスが来るのを待っていた。

結果を出すには準備が欠かせない。研ぎ澄まされた状況を、いかに打席の中で作ることができるか?

そのルーティン、先ずはバットの握りから。引手(右手)の小指は完全に開放して薬指をグリップエンドに掛ける。昨年9月17日のバンテリンドームナゴヤでは相手の投球がその小指を直撃して骨折した。だが、この小指を殺す握りがないと、バットのしなりが使えない。

左手は全部の指を使ってグリップするが人差し指は半開放状態だ。「ヘッドを走らせたい」から右薬指の使い方と合わせて、バットの芯からなるべく遠い位置に“支点”と“力点”を作る。

こうして緩くバットを支えることで感じられるヘッドの重みを、来る球に「どれだけぶつけることができるか?」

あとは、ややオープンスタンスで構えてグリップを高めに置き“弓矢を引く前の形”で“獲物”を待つ。

 

 

これでオープン戦全16試合中、15試合に出場して39打数12安打7打点。3ホーマーはソフトバンクの山川とウォーカー、中日の細川とともに12球団トップとなり、キャンプ終了時に囁かれていた開幕スタメンが現実味を帯びてきた。

12安打の内訳は内野安打2、左前打1、残りの9本は右方向へ引っ張っているのも頼もしい。現状でいけば、内角攻めにも対応できそうだ。

ただ、この世界はそんなに甘くはない。データ野球全盛の時代、すぐに丸裸にされてしまう。これだけ注目されれば相手のマークも執拗になってくる。

目指すは、相手がどんな球を待っているのか分からない、相手チームが嫌がるようなバッター…

そんな高き志を掲げて、60番いざ開幕へ…

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