画像は田村俊介
国内スポーツ紙はもう間もなく絶滅する
のっけから言わせてもらうと、近い将来、紙媒体のスポーツ紙は”絶滅”する。理由はまたの機会に譲るが、間違いない。ひろスポ!担当者は元スポーツ紙記者だから今後のことは容易に想像できる。
”スポーツ紙属”絶滅の主たる要因はスマホの普及によるが、それだけじゃない。
その内容が昭和・平成の、ネットやスマホ媒体普及以前の時代とほとんど変わっていない。そんなことではネットに乱立する”新大陸の媒体”(このひろスポ!もそう)にはついていけない。
ひろスポ!はスポーツ紙や広島の地元、中国新聞とは別の切り口で記事をアップする。その判断基準は「今、何がチームやカープファンにとって一番必要なネタであるか?」だ。今回は、2月19日朝時点では、どこもほとんど触れていない田村俊介について、綴る。
今の田村は真っすぐが5球続いても打てない
前日(2月18日)、広島は楽天と練習試合を行った。広島のスタメンの中で最後まで試合に出続けたのは田村俊介のみ。首脳陣の意図が明確に伝わってくる。
結果は4タコ。第1打席は初球真っすぐを打って中飛、第2打席はカットボールに食い込まれて右飛、第3打席では150キロ前後の真っすぐのみを投じてくる坂井陽翔の前に一ゴロ、第4打席も真っすぐを振って1・6・3併殺打に終わった。
2月1日からの日南キャンプで、田村俊介は開幕一軍に最も近い存在…のはずだった。だが、キャンプ3日目に左手甲を走塁で痛めたことがのちに尾を引くことになった。
日南でもその後、打撃は低調で沖縄に移動してからも打撃は良化していない。
田村俊介の実戦結果
2月9日、紅白戦(天福球場)、六番ライト
①初球軽打して常廣羽也斗から中前打、②四球、③左飛
2月10日、紅白戦(天福球場)、六番ライト
①内野安打、②遠藤淳志の変化球攻めに3球三振、③日髙暖己の6球目高目真っすぐを左前適時打、④一ゴロ
2月15日、ヤクルトと練習試合(ANA BALL PARK浦添)、七番ライト
①無死一塁で一ゴロ、②三直、③4球目見逃し三振、④一死一、二塁で一ゴロ併殺打
2月18日、楽天と練習試合(コザしんきんスタジアム)、八番ライト
①中飛、②右飛、③一ゴロ、④投ゴロ併殺打
以上、全15打席で一ゴロが4つもある。引っ張っても打球に角度がつかない。1年前の今の時期、快速球をライトに引っ張って柵越えする能力が開化しつつあったスラッガーは侍ジャパン入りも果たしていた。
左手甲の状態が思わしくないのかもしてないので、ここではこれ以上触れることはしないが、今後、どう巻き返していくか?
2000安打を射程に捉える秋山翔吾を脅かす存在…と見ていた田村俊介が出遅れて、キャンプインと同時に隙をまったく見せない秋山翔吾は常に異次元のレベルをキープしている。
外野手サバイバルの挑戦者のひとりだった中村貴浩は、16日の阪神戦で右膝を傷めて18日に広島へ戻った。田村俊介の3日のアクシデントについては新井貴浩監督が”苦言”を呈していた。
だが、現役時代にどんなケガでも打席に立ち続けた指揮官だから、例え本調子でなくても田村俊介に出場機会は与えられるだろう。それは選手にとってはこの上なくありがたいこと。逆境をはね返す力もまた試される。(ひろスポ!キャンプ取材班&田辺一球)
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