NBL2節の和歌山対広島戦、ノーリツアリーナ和歌山の入場者数は1日目669人、2日目806人だった
国内バスケットボール界の”地殻変動”が怪しげな音を立てている。
日本バスケットボール協会の深津泰彦会長が10月23日、臨時理事会で辞意を表明して了承された。
国際バスケットボール連盟(FIBA)から国内2リーグ(bjリーグとNBL)の統合を強く要求され、その期限が10月末となっているにもかかわらずその方向性がまったくもって見いだせないことに対する”顛末”が今回の辞任劇。丸尾充副会長が会長を代行するが解決策を見い出すことはこのままでは難しい。
またNBLでは和歌山トライアンズの、2013〜14年シーズン準優勝に対する選手への出来高払い報酬総額約800万円が支払われていないことが明らかになったばかり。
和歌山は休部したパナソニックを引き継ぐ形で発足し、NBLスタート元年の昨シーズンは準優勝した。しかし、経営面では苦戦し6月には運営会社も変わって新体制で今シーズンを迎えていた。
今季からNBLに新規参入した広島ドラゴンフライズは10月18日、19日に和歌山と2節を戦い1勝1敗だった。
NBLは18日に、運営会社の経営状況が悪化したつくばロボッツをリーグの管理下で運営すると発表したばかり。
2020年の東京五輪を目指して様々な課題が浮き彫りになりつつある中で各競技団体の足元が危うくなるケースも多く、国内バスケットボール界の動きは大いに中止されるべき状況下にある。
※日本バスケットボール協会の資格停止問題
FIBAはbjリーグの誕生により国内バスケットボールに”2系列”が生じたことを問題視。早くから”警告”を発してきたが国内バスケットボール界の動きが緩慢なため、昨年12月には東京五輪出場資格のはく奪も視野に入れた発言を行った。しかし実業団リーグの流れを組むNBLの中の企業チームが反発。企業チームを廃した形のbjリーグとの話し合いは「連日、長時間続けてなかなか前には進まない」(関係者)という。バスケは様々な時間ルールによって構成され”秒単位”のスピード感が魅力の競技だが、組織の関係者にはスピード感、ゼロ…