高校野球の秋季中国地区大会第3日(10月31日、山口県宇部市のユーピーアールスタジアム、下関市の下関球場)
準々決勝
市立呉(広島3位)5-3新庄(広島1位)
広島同士の対戦でベスト4入りを決する一戦、夏春連続の甲子園を目指す新庄を市立呉が振り切り5-3で接戦を制した。来春のセンバツ出場校を決める重要な資料となる今大会、初陣の市立呉の快進撃がどこまで続くか注目される。
試合は初回に後攻めの市立呉が三番・近藤の適時二塁打で1点を先取。しかし直後の二回に追いつかれた。
六回にも近藤の犠飛で勝ち越し、七回には相手のミスに乗じて加点して3-1とリード。しかし、八回に同点とされ、甲子園出場校の粘りを見せつけられた。
それでもその裏、四番・新田主将が新庄・先発の有村から右越えに勝ち越し三塁打。五番・柏尾も右前打してリードを広げ逃げ切った。市立呉の池田は9回を投げ11安打されながらも完投した。
市立呉は県大会準決勝で3-15大差で新庄に敗れており、その雪辱を果たした。また昨夏の県大会決勝でも1-3のスコアで新庄の前に涙をのんでいる。
その大きな壁を越えた市立呉が準決勝ではどんな戦いを見せるか。ベスト4残り3チームは宇部鴻城(山口)、創志学園(岡山)、鳥取城北(鳥取)。
市立呉の準決勝の相手は鳥取城北。5日、ユーピーアールスタジアムで対戦する。