J1リーグ最終節、12月6日。積雪により中止となった新潟対柏戦(デンカビッグスワンスタジアム)を除く8試合が行われ、サンフレッチェ広島はホームでベガルタ仙台を2-0で下し8位でフィニッシュした。
優勝はガンバ大阪。前節で浦和レッズと勝ち点62で並び首位に立ったガンバ大阪が、05年以来9年ぶり2度目となるJ1優勝を果たした。
前節、今季初めて首位に浮上したガンバ大阪はアウェーの徳島ヴォルティス戦に0―0で引き分けて勝ち点63。一方、ホームに名古屋グランパスを迎えた浦和レッズは前半を1-0で折り返したが後半27分に追いつかれ44分に失点してトドメを刺された。
浦和レッズの先制ゴールはサンフレッチェ広島から移籍した槙野が頭で決めた。アシストも同じくサンフレッチェ広島から移籍の柏木だった。
さらにGK西川、DF森脇、FW李忠成のサンフレ組も全員スタメンで出場。そして今のサンフレッチェ広島のベースを築きあげたペトロヴィッチ監督と合わせて合計6名の元広島組に優勝を取り逃した20分間の現実だけが残された。
浦和レッズは現在、さらにサンフレッチェ広島の石原にもオファーを出しているが、”何人とっても結果は同じ”と、ならないか?ルール上の問題はまったくないにしても、それでうまくほどサッカーは甘くない…
一方、優勝に向け快走していた浦和レッズを最後に”一蹴”したガンバ大阪は2011年の柏レイソル以来、2度目のJI昇格イヤーVを果たした。すでにナビスコ杯も制しており、残るは12月13日の天皇杯決勝。相手はJ2のモンテディオ山形。勝てば2000年の鹿島アントラーズ以来、2チーム目の三冠達成となる。
ガンバ大阪ユースはワールドカップ中断前の5月には浦和レッズと勝ち点14差の16位だったが、7月の中断明けからいきなり5連勝を飾り、さらに2試合勝ちなしを挟んで7連勝をマークして加速した。
J1での3連覇を狙ったサンフレッチェ広島は中断明けからのもたつきが響いて優勝の目はしだいに遠のいた。それでも天皇杯、ナビスコ杯のカップ戦はともに勝ち上がり、二冠の可能性もあったが、天皇杯は9月10日の4回戦(エディオンスタジアム広島)でガンバ大阪に1-3で敗れた。
さらに11月8日、埼玉スタジアム2002であったナビスコ杯決勝でも前半途中まで2-0とリードしながらガンバ大阪の逆襲に遭い2-3で準優勝に止まった。
なおJ2降格争いは、引き分けで勝ち点1を積み上げた清水エスパルスがかろうじて15位をキープ。16位の大宮アルディージャはセレッソ大阪戦に勝利したが勝ち点で1及ばず、徳島ヴォルティス、セレッソ大阪とともにJ1陥落となり、埼玉にとっては”涙の土曜日”となった。