スタンドではカープファンの”優勢勝ち”が顕著な神宮球場で首位の広島がヤクルトに連敗を喫した。
前日、ルーキーの九里が先頭打者アーチを浴びた山田にこの日もシーズン初先発の福井が中前打された時点で首位と5位チームの立場は一気に微妙な感じに…。
福井は初回だけで計5本のシングルヒットを浴びて3失点。
二回にも1点を失いあとは”懲罰的”ともとれる続投で5回で114球も投じて9安打6失点だった。
とはいえヤクルトもお見事。二回までの合計7安打のうち右打者の5本は、スタメン復帰のバレンティンも含めてすべてセンター返しだった。
試合後、福井の一軍での次のチャンスについて聞かれた野村監督は「ないです」とだけコメントした。
逆転劇が定番となりつつあった打線も今季6戦未勝利だったヤクルト先発の石川に2年ぶりの完封勝利をプレゼント。キラや松山を下げて今季初スタメンの赤松を六番に据えたが右打者が並ぶ四番から八番でヒットを打ったのはエルドレッド(1二塁打)だけ。
ゴールデンウィーク”首位”のヤクルトの勢いに押されっぱなしで貯金もひとけたに逆戻り。
ここ10試合は前田健太、バリントン、大瀬良以外の先発投手では勝ちきれない試合が続いている。そん中、あすの予告先発の神様、仏様、大瀬良サマ…。前回、甲子園でチームの3連敗を阻止した右腕で、”巣作り”を終えて自由に飛び回り始めたツバメの勢いを止めにかかる。