広島は10月6日、マツダスタジアムでJR西日本と変則10イニングの練習試合を行った。
試合は18安打を放った広島が10対2で圧勝。途中出場の松山がライト、パフォーマス席の下まで届く大ホームラン。鈴木誠也もバックスクリーン右へ理想的な打球を運んだ。
前日の試合は台風の影響で中止となり、替わりに行った屋内でのシート打撃は”湿っぽかった”だけに、打線の方はこの日の広島の天気同様、秋晴れとなった。
一方、クライマックスシリーズ、ファイナルシリーズの第1戦に先発するはずのジョンソンは社会人相手に4回を投げ2安打1失点。9月22日のマツダスタジアムでの阪神戦以来の実戦登板もさすがに無難にまとめてみせた。
問題はそのあと。二番手で登板した野村は先頭打者のライナー性の打球を首に受け、8球投げただけで降板した。
野村の方も最後に投げたのは9月24日のマツダスタジアムでのヤクルト戦。かなりのインターバルのあとでの最初の”実戦守備”が一番難しい打球というのはアンラッキーとしか言いようがない。
アイシングで様子を見るが、今季の最多勝利&勝率1位右腕の力はこの先も絶対に欠かせない。
10月12日からのクライマックスシリーズ、ファイナルシリーズを勝ち上がれば10月22日からは日本シリーズが待っている。広島はこの日、11月5日に1975年初優勝の時以来となる優勝パレードを平和大通りで行うと発表。32年ぶりの日本一を手土産に、とするためにも残り5日間で野村を含む各選手がコンディションをどう整え、どこまで試合勘を戻せるか?