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2019年09月13日
編集部

クライマックスシリーズ、広島の東京ドーム進出を絶対阻止、最多勝、最多奪三振右腕の山口を原監督が八回二死から交代させた訳

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9月13日 ●1-5 巨人、東京ドーム
通算68勝65敗3分け(巨人まで6差、巨人の優勝M6に、2位DeNAに0・5差の3位)
18時開始・3時間28分・4万6745人
相手先発 山口○7回3分の2、4安打1失点
本塁打 なし

一番センター西川
二番セカンド菊池涼
三番ライト鈴木
四番ファースト松山
五番レフト長野
六番サード安部
七番キャッチャー會澤
八番ショート小園
九番ピッチャー九里●(26試合8勝8敗)4回90球8安打3失点(自責3)

マツダスタジアムで堂林のサヨナラ打が飛び出した広島の勢いは続かなかった。移動日なしの東京ドームで「2連勝」を目指しながらその初戦に1対5で完敗した。

だが、それは必然。

広島は4月10日のマツダスタジアムでヤクルトに延長戦の末、3対15で敗れたその時点で「優勝確率ゼロ」。しかもこの日は延長十回に12失点。極端なシーズンが待っていることを予感させた。

この大敗により開幕から11戦目で開幕から4カード連続負け越となった。両リーグを通じて、ここから優勝した例はない。

4月16日には鹿児島で巨人に完敗して開幕から4勝12敗。借金は8となり、首位まで7差。過去、日本ハムが借金8から優勝した例が一度だけ。「優勝確率ゼロ」がまた上積みされた。

そのあと奇跡が起こる。

翌4月17日の熊本・リブワーク藤崎台球場。2対2同点の八回、フランスアが丸に勝ち越し2ランを許したが、九回にクックから3点を奪って逆転勝ち。そこからイッキの8連勝で広島は息を吹き返した。

この夜のことを巨人・原監督は忘れてはいない。

5月21日、巨人は広島に首位の座を明け渡し、6月19日に返り咲くまで1カ月を要した。球宴明けの7月16日には12ゲーム差まで広島を引き離したのに、8月6日にはまた1差に迫られた。

原監督は、おそらく赤いヘルメットを見るとあれこれ考えてしまうのだろう。対戦成績も早々と負け越し決定。

だからクライマックスシリーズでの対戦は是が非でも避けたいはず。CSファーストステージは横浜スタジアムでやってもらわないと困るのである。

ちなみに今季の広島は、横浜スタジアムでは3勝8敗1分けだ。

だからこの日の原采配は、7回3安打1失点の先発・山口を八回ツーアウト一塁の場面ですぐに交代させた。最多勝利や最高勝率だけでなく、最多奪三振もかかる現時点でのセ・リーグナンバーワン右腕の球威にやや衰えが見えたところで二番手に中川を注ぎ込んだ。打席には今季、山口からツーランホームランを放っている鈴木。結果はライトライナーだった。またツーランが飛び出していれば、2点差となりどうなっていたか…

山口の出来は良く、この試合の前まで9の7の1ホーマーとカモにされていた一番・西川を4の0と完全に封じたことが111球1失点の好投に繋がった。八回も先頭の代打・堂林に左前打されたあとその西川を真っすぐで浅いライトフライに打ち取った。続く菊池もセンターフライ。

それでもあえてスイッチしたことについて聞かれた原監督は「球数的なことといろんなもの中で何とか抑えておこうと中川を投入した」と答えていた。

広島の残り試合はあと7。さすがにもう緒方監督がどんな采配を揮おうとも巨人の背中には届かない。最短、あと2試合でリーグ4連覇の可能性はゼロになる。(ひろスポ!・田辺一球)

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