中日対広島17回戦(中日8勝8敗)午後6時、ナゴヤドーム、予告先発は、中日・岩田(2勝0敗)、広島・戸田(1勝1敗)
昨夜はセ・リーグ上位3チームが揃ってコケた。
巨人は3連敗でついに「総得点」でDeNAに抜かれ、セ・リーグ最低になったことが夜ニュースを賑わせていた。
以前から総得点、総失点、そして得失点差にこだわっている立場からすると、嬉しいことではある。
阪神もヤクルトに6対7で敗れたが最終回の猛反撃は見ごたえあり、だった。広島は今夜までナゴヤドームで戦ったあと京セラドームで阪神とあたる。
その得失点差で言えば巨人はマイナス5。首位にいること自体非常に珍しい現象と言える。今後は巨人が首位を転落するか、巨人打線が活気を取り戻し再び得失点差でプラスに転じるかのふたつにひとつ。阪神も得失点差はプラス3でしかなく、実は怪しい感じを醸し出している?
広島は得失点差プラス18で中日はプラス10。DeNA、ヤクルトはそれぞれマイナス54とマイナス30。
ちなみに昨年の巨人は最終的に得失点差プラス89だった。一昨年は実にプラス180。セ・リーグの5球団を圧倒していた投打のバランスの良さが徐々に崩れていく様がこの数字を見ただけでもわかる。
得失点差で“似たもの同士”の広島と中日は昨日、一昨日と1点差ゲームを繰り返し、そしてともに中日に軍配が上がった。
“似た者同士”の場合、勝敗の分岐点は細かなことの積み重ねによる場合が多い。継投、代打、走塁、表に出にくいベンチワーク…。逆に昨夜の決勝点は谷繁兼任監督自らが叩き出して接戦を中日が制した形になった。
広島の戸田は今季4度目の先発、中日の岩田も3度目の先発で互いに投げてみないとわからないため今夜の展開は読みづらい。
ただ、得失点差でもゲーム差でもジリジリと詰めてきて現在の3位広島とのゲーム差はついに「1」となっていることだけは確か。仮にゲーム差ゼロになった場合、やはり両者の得失点差もほぼ拮抗する状況となる。