広島が7月24日に契約した新外国人右腕、デュンアテ・ヒースが来日2戦目で初勝利をマークした。
中日打線を相手に七回途中まで無失点。許したヒットはシングル3本のみ、与四球4つ。
「とにかく制球に気をつけて低目を意識して投げた。とにかく自分が投げる試合はチームの勝利に貢献したい」とヒーローインタビューでコメントした。
ヒースはウエスタン・リーグや社会人野球広島大会で調整後、8月24日に一軍昇格。ファームでは「走者を背負ってからの投球」に課題がある、と見られていたが短期間のうちに日本の野球に対応できるようクイックやけん制を修正し、この日もセットポジションになった二、三、四、五回に後続を落ち着いて打ち取った。
前回、来日初登板となった24日の阪神戦(マツダ)でも6回2安打1失点。その時点ですでに「合格点」を出した野村監督は「外国人枠を考えながら、うまく起用していかないと…」と話していたが、思案の末行き着いた結論が”中日戦3タテを狙う、あすの予告先発バリントン”。
広島は当初、先発要員と考えていた3年目左腕の戸田を中継ぎに回したためローテーション投手は前田健太、野村祐輔、それに安定感では?のつく福井、大瀬良…。
9月の広島は6連戦に始まり、そのあと9連戦、さらに月末には8連戦も組まれており、先発投手陣はどうしても6枚必要…。
そこでバリントンとヒースに最大限稼働してもらうことで長らく閉ざされていた「優勝」の扉に手をかける作戦。ブライアン・バリントン、そして米国では「ビッグD」と呼ばれていたヒースのB&Dコンビで、巨人とのもつれる優勝争いの中で果たしていくつ貯金を上積みできるか…?