徳島戦を翌日に控えた練習で鋭い動きを見せる皆川(左)
J1第22節、アウェーで徳島ヴォルティス戦に臨んだサンフレッチェ広島が1-0で勝利した。
第1節からJ1最下位で推移する相手のシュート数7本に対し8本とほぼ互角…。そんな中、前半32分に自ら志願してPKを決めた皆川は「楽しみながら結果にこだわる」という前日のコメントを“有言実行”してみせた。
試合は前半7分から22分にかけて「仕掛けていく」と話していた森崎浩司が立て続け3本のシュートを放つなど広島が積極的な攻撃を見せ、迎えた32分、ペナルティエリア内で徳島のDF福元がハンドの反則。
PK獲得でキッカーに名乗りを上げたのは2日前に「人生最大の驚き」というアギーレ新体制の日本代表に招集されたFW皆川。落ち着いて右足を振り抜き、結果的にはこれが決勝ゴールになった。
皆川は2節続けて無得点だったチームに3試合ぶりの得点をもたらすとともに、自身は初スタメン・フル出場で思うような仕事ができなかった前節、セレッソ大阪戦の悔しさを少しだけ晴らすことになった。
J1リーグ戦は次節、9月13日のガンバ大阪戦まで中断となり、皆川は9月5日の日本代表対ウルグアイ戦(札幌ドーム)、9日のベネズエラ戦(日産スタジアム)に“参戦”する。
そうそうたる顔ぶれが揃う日本代表の中でも“新しいもの好き”のメディアが“とりわけサプライズ”の皆川を注視するのは必至の状況…。しかし「自分はテングにならない!」と言い切る“広島天然水FW”には、初代表らしからぬプラスのオーラが漂い始めている。