広島ドラゴンフライズに欠かすことのできない貴重な”戦力”森田憲吾メディカルトレーナー
野球、サッカーに続いてプロチームとして広島でスタートを切った広島ドラゴンフライズには現在、12人の選手が所属しています。
NBL挑戦のシーズン、順調なスタートを切った広島ドラゴンフライズ、手前右端が佐古賢一ヘッドコーチ
男子バスケットボールリーグのNBL初参戦ながら見事に好スタートを切ったチームを支えるスタッフの中に、飛翔会グループの森田憲吾さんの姿もあります。
練習後のミーティングで選手に助言する森田さん(中央スタッフ右)
森田さんは、広島ドラゴンフライズ付きのメディカルトレーナーです。まだメンバー全員が揃う以前から、そしてNBL開幕へ向けての合宿やチーム総仕上げの段階から、ずっとチームを見守り、そしてバックアップしてきました。
そして、何もかもが初めてのNBLのシーズン突入後も、こうしてコートに熱い視線を送り続けています。
もちろん、これは選手ひとりひとりの体調や、あるいは精神状態をつぶさに観察するためです。小さな変化でもすぐに嗅ぎ取り、それを練習後、試合後のケアに活かしていきます。
「選手によって試合の出場時間が違いますから、まずそこを踏まえて個別の動きがどうか、今気持ちは乗っているのかなど、いろいろなことを見ていきます。身体に疲れがたまっている選手が、ひとつのナイスプレーで急にいい状態になったりもしますから、繊細な部分が多いことを改めて実感しているところです。」
練習中、森田さんは一瞬たりとも選手から目を離さない
森田さんは、これまで社会人野球の三菱重工広島や女子ホッケーのコカ・コーラウエストレッドスパークスのチーム付きとしても経験を積んできました。ただし、今回はこれまでとは大きく違った「条件」が常についてまわります。選手の数が12人というのは、他の競技と比べて格段に少ないのです。
「少ないということは管理しやすい、ということにもなるのですが、それだけに故障者をひとりも出すわけにはいかない、というプレッシャーの方が大きいかもしれません。NBLは年間54試合。いかにひとり、いりませんひとりの選手がうまくリカバリーしてくれるか、そればかり考えて、あの手この手で臨んでいます。」
NBLを見渡しても、貴重な理学療法士の資格を持つ森田さんは、様々な手法で選手のケアに努めていますが、声掛けや選手との会話を通じて、少しでも相手の気持ちを知り、また一緒に盛り上げて行けるように、腐心しているのだそうです。
練習中にストレッチを指導する森田さん
チームの中心選手、チャップマン選手にストレッチを施す
攻守のカナメ、竹内選手には電流を使ったマッサージ
オマー・リード選手に足首の状態を聞きながらアイシングする森田さん
「でも、チームからは任せていただいている部分が多く、とてもやりやすい環境なんですよ。広島出身の私としては、このチームが1年目のシーズンでどれだけの成果をあげることができるか?また、将来どんなにすばらしいチームに育っていくのか、とても楽しみで、やりがいのある仕事だと思っています」
選手のケガの有無や出場時間、そして選手の年齢を考慮して、今日、明日、その先と、どんなケアを施していくことが選手のパフォーマンス向上につながっていくのか?日々、自問自答しながら続く森田さんの広島ドラゴンフライズへの心身両面への”アシスト”が1本1本のゴールへと繋がっていきます。
森田 憲吾(もりた けんご)
広島市出身。広島基町高校卒業後、広島医療保健専門学校で学び、理学療法士の資格を取得する。飛翔会グループのメディカルトレーナーとして活躍中。硬式野球の三菱重工広島や女子ホッケーのコカ・コーラウエストレッドスパークスを担当後、チームスタートと同時に広島ドラゴンフライズを担当。試合や練習の無い日は、ケアウイング曙(広島市東区曙5丁目3-31)で広島ドラゴンフライズの選手のケアを行っている。
飛翔会グループの「アスリートから指導者までをトータルでサポートする」スポーツ支援事業「ケアウイング」
www.carewing.co.jp/