2月12日の取締役会でサンフレッチェ広島社長を退任した小谷野薫氏が、2月15日午後2時よりニコニコ動画で「コヤノン広島市長選所信表明」を行った。
小谷野氏はそれに先立ちHPを開設。FB、ツイッターも合わせてスタートさせた。
HPのトップ画面では、
目覚めよ!広島!
のタイトルとともに、この記事冒頭のポーズを決めて”攻めの姿勢”と”攻めの市政”をアピール。閉塞感に苛まれて久しい世界都市・広島の持つ本来の力を引き出すために、サンフレッチェ広島時代に「日本一」の的を射とめた「3本の矢」で、”変わろうとしない”、”したがらない”広島の現状に風穴を開けるつもり…のようだ。
HPの「政策」をクリックするとその冒頭、こやの氏は次のように 市長選立候補に至った経緯を説明し、そして市のトップとして目指すべき方向を示している。
過去四半世紀近く経営再建・事業提携・民営化を本職としてきた「経営のプロ」である私は、サンフレッチェ広島の経営を託され、素晴らしい2年間を過ごすことができました。その間、ホームタウン活動、スタジアム建設運動、豪雨災害の義捐金募金活動など様々な活動を通じて市民の皆様と触れ合い、「皆様の街」から「私達の街」との意識が芽生えるとともに、この経験全てが私の「生涯の宝」となりました。私は、その恩返しとして広島に生涯を捧げ、先人が我々に残してくれた「財産」(広島市)を、より良い街、都市間競争に強い街にして、次の世代に受け渡します。そして、市民の家計所得の10%増を実現します。
そして「冷たい”官”からやさしい”民”へ、~現状を打破し、未来を拓く3本の矢~」を列挙。
「一の矢」成長の矢、の項目では、財政改革や成長のための投資、雇用創出・業界再編に加え、被災地のよりベターな「改良復旧」などを掲げ、”広島経済復興の的”を射ぬく構えでいる。
「二の矢」活力の矢、の項目では4月の市長選で松井市長と正面対決になることが予想される広島市民球場跡地へのサッカースタジアム建設の意義と広島市の拠点性アップについて力説。さらには市民生活をより豊かにする「スポーツ特区」広島の創設を掲げ、かつて「スポーツ王国」と呼ばれた広島のポテンシャルを最大限引き出しつつスポーツ産業の育成・誘致を進める、としている。
「三の矢」幸福の矢、の項目では、市民の声がなかなか市政に届かない、子育て世代や高齢者家庭の積極支援や、従来の「迎える平和」活動に加え、広島市のリーダーとして積極的に海外を訪問して平和発信を行う、平和の推進や国連アジア太平洋本部の設置など国際機関の誘致を進めるなど、ここでも新たな発想の矢を放つ構えをアピールしている。
こやの氏は今後、政策の詳細や具体的な数値目標などを打ち出して、特定の政党や支援団体に頼らない市民レベルの選挙活動を進めていく。
なお選挙事務所も市内中心部に近日中に開設する運びとなっている。