サンフレッチェ広島は1月11日、広島市中区のANAクラウンプラザホテル広島でキム・ボムヨン、宮吉拓実、森島司、長沼洋一の4選手の新加入会見を行った。
会見場では前日、クラブ側が発表したサンフレッチェ広島オフィシャルフラワー、世界で唯一の青いカーネーション「Moondust(ムーンダスト)」がお披露目された。
また同じく前日に発表された2016年新ユニホームの発表、並びにその機能、特徴の紹介もあった。
織田秀和社長あいさつ(要旨)
昨年は選手の頑張りはもちろんなんですが、皆様から賜りましたご支援ご声援のおかげで、クラブの歴史に残るような素晴らしい成績をあげることができました。この場をお借りして改めて感謝申し上げます。
さていよいよ新シーズンがスタートします。今年のクラブスローガンは挑戦、といたしました。そしてチームの方は新たに4名の選手を加えることとなりました。
今シーズンは2年ぶり4回目のACL参戦となり過密日程と、長距離移動の厳しい環境の中でJリーグとACLを戦わなければなりません。両方の大会で好成績を残せるようプレシーズンのトレーニングでチームの底上げをはかり1試合1試合を大事に戦い勝ち点を積み上げることでタイトルを目指していきたいと考えています。
ナイキさま、テラルさまを始め多くのスポンサーのみなさまにご支援をいただきながら本年も最後に広島のみんさんに笑顔を届けることができるように力を尽くして参ります。引き続き温かいご支援ご声援をよろしくお願い致します。
足立修強化部長あいさつ(要旨)
モンテディオ山形から加入したキム・ボムヨン選手。両サイドで運動量の多いフィジカルに優れた選手です。ミキッチ、柏、清水、高橋といったJリーグ屈指の両サイドにさらに戦力アップということになります。
続いて京都サンガFC から加入の宮吉拓実選手。ご存じの方も多いと思いますけど、彼は育成年代から各カテゴリーを代表する主力として頑張ってきました。「京都の至宝」と言われた逸材ではございますけども、向上心、飛躍という気持ちを持って広島に加入してくれました。フォワード、トップ下のポジションに入ってくると思いますが、昨年、浅野、野津田といった若手が台頭してきました。そしてそれに対抗したベテランの活躍もありましたけどもさらにそこにポテンシャルを差し込んでオフェンスの強化を図っていきます。
続いて四日市中央工業高校から加入の森島司選手。先輩の浅野選手に続いての入団になります。ストロングポイントは技術の高さで、将来は森島のスルーパスから浅野のゴールというイメージを持って中盤でさらに飛躍してもらいたいと思っています。
続いてサンフレッチェユースから昇格しました長沼洋一選手。独特のリズムを持ったドリブルで仕掛けるのが特徴です。ドリブルの得意な選手は少ないので我々のウィークポイントでもあります。そういった意味で彼の特徴を活かして、フォワードからボランチ、サイドといった幅広いプレーができるので、そのどこかでポジションを獲得してチームにアクセントをつけてもらいたいと思っています。
昨年については、ひとつは若手の成長、そしてそれに対抗するベテラン選手のがんばりと融合が結果に繋がりました。ただ、それだけでは我々は前に進めません。彼ら4名、若い、高いポテンシャルを持った選手が、各ポジションで新しい血を入れてチームの変化、各選手の意識変化が今年のチームの前進に繋がると思います。現時点では4名を加えて森保監督のもと、本年度も戦っていきますので今シーズンも熱い声援をよろしくお願い致します。
キム・ボムヨン(金・範容)、MF、181センチ、72キロ、1990年7月29日生まれ、大韓民国出身、建国大学から2013年モンテディオ山形へ。2013、14シーズンでJ2リーグ戦24試合1得点、2015年はJ1リーグ戦27試合2得点、カップ戦6試合0得点、天皇杯2試合0得点。
キム・ボムヨン選手コメント
日本に来て1年目から広島が好きだったので、いいチームからオファーが来たので嬉んで(移籍を)決めました。(持ち味は)相手のウラをガンガン走ってチャンスを作ること。身を投げ出し自分を犠牲にしてディフェンスを頑張っていきたい。パスやクロスに対しての精度も上げていきたい。コミュニケーションをしっかり取りたい。みなさんが喜ぶよう勝ち点3を取れるよう頑張ります。
宮吉拓実、FW、170センチ、63キロ、1992年8月7日生まれ、滋賀県出身、京都サンガFC U-18から京都サンガFC へ。2008年10月、チーム史上最年少でプロC契約。08年、09年、2010年でJ1リーグ戦18試合2010年に3得点、2011年から14年はJ2、14年は途中からカターレ富山に期限付き移籍、15年は京都に戻りリーグ戦33試合4得点。U-13、14、15、16、17、19、23日本代表。
宮吉拓実選手コメント
J2に長くいてJ1の試合を見ている中で広島は少し違う目で見ていました。とても魅力のあるチームだと思っていたのでそのような日本一のクラブから話をいただいてぜひチャレンジしたいなという気持ちが強くなりました。サンフレッチェ広島は独特のスタイルでチームとしての雰囲気の良さを外から感じています。ディフェンスラインの背後への抜け出しからゴールに絡んでいきたい。ゴール、アシストといった数字の部分で結果を残したい気持ちもありますが、目立たないところでも泥臭く少しでもチームに貢献したい。
実は年に1、2回広島に来ていますがまだ知らないところがたくさんあるので少しずつ広島のことを知っていきたいと思います。
森島司、MF、172センチ、59キロ、1997年4月25日生まれ、三重県出身、2014年日本高校選抜、2015年U-18日本代表、2015年全国高校総体優秀選手。四日市中央工業高校(三重)の司令塔として全国高校サッカー選手権に出場、昨年12月31日の1回戦で名秀日立(茨城)に2-1で敗れた。
森島司選手コメント
ゴールに直結するスルーパスだったり組み立ての部分でアクセントをつけたい。(サンフレッチェ広島のサッカーは)ポゼッションやサイド攻撃もありますが、やっぱりゴール前でチーム全体で体を張れるっていうのがあるので自分もゴール前でゴールに直結するプレーをしたい。高校3年間、誰からも応援されたい選手になりたいと思ってやってきましたがそれはとても難しいことだと思うのでプロになってもそれを目標にしたい。
(東京五輪については)正直、まだオリンピックはテレビで見るもんだと思っていましたがU-18の代表に入ってからはそれが現実的になってきて、代表にコンスタントに入ることを意識してやっていこうと思っています。近い将来にはオリンピックに出場したいと思っているのでまずサンフレッチェで出場してオリンピックでは中心選手となれるように頑張っていきたいです。
長沼洋一、MF、177センチ、64キロ、1997年4月14日生まれ、山梨県出身、2014年U-17、2015年U-18日本代表、2014年、2015年サンフレッチェ広島2種登録選手、サンフレッチェ広島ユースより昇格。
長沼洋一選手コメント
以前、サンフレッチェに所属していた高萩選手が目標です。ゴール前でのアイデアだったり、味方と連携したプレーだったり、そういったところが特徴的だったので自分もそうなりたいと思います。スピードにのったドリブルからフィニッシュ、スルーパス、そういったチャンスメイクをできたらなと思います。将来は日本を代表する選手になって子どもに夢を与えたいです。去年もキャンプには参加させていただきましたが去年はお客さん…という感じだったので今年はしっかり遠慮しないで自分のストロングポイントを出せるように頑張っていきたいです。
(東京五輪については)年代別の代表に定着して、U-20のワールドユースがあるのでそこに出場できるようにすること、そしてチームで結果を出して出場していけば自ずとオリンピック代表メンバーに入っていけると思うのでまずはチームで結果を出したいです。
会見後、さっそくサインに応じる森島(右)と長沼
宮吉も
キム・ボムヨンも