昨季まで、前日練習では森保監督が自ら主力組にビブスを手渡していたが今季は選手同士で配っている。画像は佐藤寿人にビブスを手渡す茶島
サンフレッチェ広島はJ1リーグ第1ステージ第5節、ホームでのベガルタ仙台戦に3-0で快勝した。
前日練習では主力組のワントップに入っていた浅野はベンチにも入らず、変わりにワントップに入ったウタカが前半6分のPKと、その4分後の流れからのゴールで2得点。PKは果敢に相手ペナルティエリア内に持ち込んだ塩谷が倒された。
さらにその7分後には浅野に代わってトップ下でスタメン出場した茶島がJ初ゴールを決めた。
トドメの一撃は左サイドの柏からのクロスが相手に当たって流れてきたところを冷静に押し込んだ。
試合後、森保監督は前日練習を見て、そのあとで浅野がケガをしたため「別の選択肢」を考えていたことを明かした。
プロ3年目での嬉しい初ゴール、しかもたくさんの知人らの声援が飛び交うホームでの初ゴールとなった茶島にとっては忘れられない日になった。
同じくエディオンスタジアム広島でのJ1開幕戦。川崎フロンターレ戦でスタメン出場のチャンスをもらったが後半37分に交代した。そこから第3節、第4節で途中出場。守備はよくやっている、でも決定的なパスや自らゴールに向かっていく姿勢がもっと欲しい。森保監督の目にはそう映っていた。
1年目はJ1リーグ戦出場1試合。2年目の昨季も3試合だけ。転機は急に訪れた。12月のクラブワールドカップ、ぶっつけ本番の舞台でその名を全国に、いや世界にとどろかせた。2月20日の富士ゼロックススーパーカップでもスタメン出場した。だが勢いだけでは越えられない。ピッチに立てば多くの課題が見つかった。
サンフレユースの基礎を作った森崎兄弟と同じ広島市安芸区の出身。小学1年生からサンフレスクールに通い、サンフレジュニア、ジュニアユース、そしてユースへと進んだ。
進路の選択では「ぜんぜんどうなるかわからない状況」で、学びながらサッカーもできる東京学芸大学へ進学。保健体育の教員免許を取り、大学の4年間で「指導者に頼らず自分でいろいろ考えて練習する」習慣も身につけた。
そして、このユニホームに袖を通してからは、ずっとひとつのことにこだわろうとしてもいる。それも、チームに必要とされるひとりとして、ピッチに立ち続け、チームの勝利に貢献してこそ…。
「和さんや浩司さん、青クンらが支えてきたチームなので、ユース出身の仲間と僕とで、いずれはチームを引っ張っていく、練習でも、試合に出る時でもそういうイメージで、しっかりやっていこうと考えているんですよ」