旧広島市民球場跡地へのスタジアム独自案を発表する久保允誉会長(3月3日)
4月15日付の朝日新聞広島版にサッカースタジアム関連の記事が掲載された。
サンフレッチェ広島の久保允誉会長はこれまで4者会談(松井市長、湯崎知事、広島商工会議所・深山会頭に久保会長を加えたトップ会談)を松井市長ら3者会談側に要望し続けてきた。
受けて立つ側の3者会談は、いきなりのトップ会談では何をどう話し合っていいか非常に難しいとの理由から、事務レベルでの話し合いなしにトップ会談はありえない、との立場をとっている。
今回の朝日新聞の記事によれば久保会長側は、トップ会談の糸口を模索している模様。
一方、3者会談側の作業部会では、サンフレッチェ広島への対応とともに苦戦の連続となっている港湾関係者との話し合いが事実上、停止…。松井市長も湯崎知事も表立った動きを見せていない。
特に広島商工会議所内でのサッカースタジアム問題、広島みなと公園へのスタジアム建設を巡る話し合いはまとまることのないまま今に至っており、一部には「深山会頭が強行突破をはかるのでは?」の声もあがっている。
そんな中、3者会談側では「広島みなと公園優位」としているその理由について、さらに詳細な情報を4月中旬にも発表する、としてきたがそれもないまま週末を迎えた。
サンフレッチェ広島サイドは4月15日午後、「サッカースタジアムの収容人数基準に関する日本サッカー協会からの回答書について」というリリースで旧広島市民球場跡地に建設する場合のスタジアムの収容人員に関する情報をリリースした。
両者の動きはいぜん、ナイスパスワーク!にはほど遠い状況ではあるが、こう着状態に陥らないことが最優先であることは間違いない。
広島市内にはこう着状態の空き地が多数存在し、広島活性化の大きな足かせとなっている。
広島新サッカースタジアム取材班