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【ひろスポ!】広島スポーツニュースメディア > サンフレッチェ広島 > 特報!宇品案完全消滅の広島サッカースタジアム問題、中国新聞が「第三の案検討」に向け懸命の”連日報道”
2016年07月14日
編集部

特報!宇品案完全消滅の広島サッカースタジアム問題、中国新聞が「第三の案検討」に向け懸命の”連日報道”

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旧広島市民球場跡地
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広島のサッカースタジアム問題で、中国新聞があからさまな情報誘導ともとれる報道に打って出た。

7月14日付26面。

「久保会長と会談方針」

「深山会頭 第三の案検討も視野」

上2つの見出しの記事内容は、広島商工会議所の深山英樹会頭が6月にサンフレッチェ広島の久保允誉会長らと行った懇談会について振り返ったという中で、久保会長の言葉の中に「中心地」というのもあり、旧広島市民球場跡地以外の場所も考えているのかなと思い、どこをイメージしているのか聞いてみたい、と話したというもの。

これに対して久保会長は「第三の案は広島のためになるならじっくり議論すればいい」と話したという。

しかし、たったそれだけで「第三の案検討も視野」との見出しを取るのはおかしい。「深山会頭」がそう思っているだけで、まだなかなか実現されない「4者会談メンバー」の他の誰ひとり(表向きは)「第三の…」とは言っていない。

加えていうならひろスポ!の取材の範疇では、サンフレッチェ広島の関係者が現状において「旧広島市民球場跡地に建設するスタジアム構想」に変更を加えるつもりはいっさいないことが分かっている。「中心地」は誰が考えても旧広島市民球場跡地だろう。「中央公園」は「中心」ではないし、いくら深山会頭が以前から「中央公園」支持派だからと言っても無理がある。

中国新聞はこの記事を書く前段階として13日にも「サンフレッチェ会長と面談へ」「広島サッカー場問題 商議所会頭が調整」の見出しで深山会頭が4者会談に向け面会を調整していることを明らかにした、との内容を紹介している。しかも、ここでもうすでに「第三の候補地の検討提案も視野に久保会長との面会に…」と「第三の候補地」の存在を記事の中しっかり匂わせている。

そうしておいて2日連続となる記事で今度はしっかり見出し取り…。3月3日の久保会長案発表の会場で、しつこく旧広島市民球場跡地でのスタジアム建設案に食い下がる中国新聞の記者に「それじゃ、あなたはなぜダメだと思いますか?」と久保会長が直接、聞き質す一幕があった。一事が万事とはこのことだろう。

中国新聞グループとしては、どうしても旧広島市民球場跡地で呉市中心部に展開する屋台村や、西飛行所跡地で開催中の木下サーカスの類や、先ごろ福山市でもあった「ちゅーぴーまつり」を旧広島市民球場跡地で、ともっていきたいに違いない。

なぜか?

当たり前の話だがあれだけ便利のいい場所はない。人集めにはもってこい。「新球場問題」や「サッカースタジアム問題」で何度も出ては消えていった、旧広島市民球場跡地の北側の、広島グリーンアリーナのさらに北側の「中央公園」(通称)で、それこそ、その手のイベントをやればいいようなものだが、それではダメなのである。

なんせ、このままうまくいけば旧広島市民球場跡地の土地使用料は未来永劫!?タダ。ビールにラーメン、時には中古車。原爆ドームそばで開催するには相当アンバランスな様々なイベントが行われ、明らかに純利益を手にした主催者もいると聞いている。様々な手法でそれを見えにくくしているだけ。旧広島市民球場跡地を所有する国(中国財務局)がそんなことをいつまでも見逃してくれるとは思えないのだが…。

それにしても連日のニュースソースが深山会頭に偏り過ぎている。あれだけ「広島みなと公園優位」を声だかに叫んできた湯崎知事と松井市長は何をしているのか?どうしたいのか?

だが、当然ながら湯崎知事も松井市長も今は主体的には動けない。すでにひろスポ!だけが伝えたように、広島みなと公園案案はその矛盾に怒り心頭!?(このマーク多いがご容赦ください)の天の声により”消滅”の道をたどってしまった。

当然、そんなことは中国新聞も知っている。

みな知ってて、表には出さず、先に「第三の候補地」に”既得権”を与えて、そこから旧広島市民球場跡地プロテクトを一気に…というシナリオだ。姑息な手段と言い換えてもいい。

そもそも論になるが、湯崎知事も松井市長も「サッカースタジアム検討協議会で広島みなと公園か旧広島市民球場跡地に決まったこと、そこからみなと公園が優位との結論になった」とおそらく100回以上は繰り返してきたはずである。それもテレビカメラや新聞記者の前で…。

ならば当然、残るは旧広島市民球場跡地”だけ”。サッカースタジアム検討協議会の、あるのかないのかわからない議事録(ひろスポ!は所有)の中には「第三の候補地」などとはひとことも書いてない。

 

最後に、先にクギを刺しておく形になるが、「中央公園」は南北の動線が非常に弱く、また南に隣接する城南通りの交通量と道路幅の関係、城南通りに西側から入る空鞘橋の規模、東側も広島城のお堀によってアクセス手段が限られていることなどから、車やバスでの来場にはまったく向いていない。しかもまともな駐車場がもとまちパーキングアクセスしかないが出入り口には今でも長蛇の列ができている。これらの「弱点」については広島県などの行政担当者もとっくの昔に気づいている。公共交通機関網も脆弱。頼みのアストラムライン駅も帯に長し、タスキに…の位置。さすがにその中間点に新駅はできないだろう。地下だからだ。

また、松井市長は最近になってよく旧広島市民球場跡地周辺施設の再整備を口にしているが、例えば中央公園ファミリープールあたりを壊してそこにスタジアムを…というのも聞いたことがあるが狭すぎてNG。

久保会長や森保監督、サンフレイレブンや本通りなど周辺住民のみなさんの思いは、スタジアムと既存の施設や先ごろオープンしたばかりのおりづるタワーとの一体的利用による「複合化」「多目的化」であり、数百メートルの違いが新スタジアムの持つ意味をまったく違ったものにしてしまう。

原爆ドームを見学したこどもたちは、そのあと”すぐそばの”おりづるタワーやHiroshima Peace Memorial Stadiumで弁当を食べたり、トイレ休憩したり、雨風をしのいだり、大切な思い出作りをする。

今、国が2020年に向け必死で考えている新たな産業創出の「マチナカスタジアム」の定義がすっぽりあてはまる、それが旧広島市民球場跡地である。なんせ、世界平和を願う稀有な空間でありながらも一番便利がいいのだから…。

最後の最後に、秋葉前市長の時代から老朽化した商議所ビルをかつての市民球場バックネットあたりにもってくる案を踏まえたパースが多数、存在することも付け加えておく。それが実現すれば商議所ビルのテナント料は相当跳ね上がる。

7月14日付中国新聞の9ページにはご丁寧に「商議所ビル計画再始動」の大見出しで、商議所ビルが跡地に熱い視線を送っている様を、時系列の動きなどを交えて紹介している。

広島新サッカースタジアム取材班

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