ステージ優勝と年間勝ち点1位を目指し、最終節の湘南ベルマーレ戦に臨む森保監督(2015年11月22日、エディオンスタジアム広島)
NHK総合テレビ「プロフェッショナル 仕事の流儀」がついにサンフレッチェ広島の森保一監督にスポットを当てる。
8月29日(月)午後10時25分からオンエアされる「ぶれない信念が、勝利をつかむ プロサッカー監督・森保一」。
監督就任から最初の4シーズンで3度のJ1制覇。確率的に考えるとほとんど不可能なことを可能にしたその手腕を、番組製作のノウハウが蓄積されたNHKとその関連スタッフがどんな切り口からどんな構成にもちこみ、どんなエンディングに仕上げるのか、非常に注目される。
森保監督の人となりは、その生い立ちはもちろんのこと、高校卒業後に長崎を離れ広島に単身やってきたところからのエピソード抜きには語れない。
マツダの関連会社に”滑り込み”、Jリーグの前身であるJSLに参戦していたマツダサッカー部で”馬群の中に埋もれるような”存在からやがてチームに欠かせぬ戦力となり、日本代表に抜擢され、そしてサンフレッチェ広島初優勝の舞台へ…。
当時のマツダサッカー部には、サンフレッチェ広島誕生の中核をなした今西和男サンフレッチェ広島元GM、のちにドーハの悲劇に直面するハンス・オフト監督、2020年東京五輪の代表監督候補として森保監督とともに名前の挙がっている川崎フロンターレ・風間八宏監督ら、日本サッカーの未来を大きく変えていく人材が不思議なほど大勢いて、そうした人間関係の中で少しずつ「仕事の流儀」の基礎的な部分を学んできたことが今の「森保流」に繋がっている。
NHK番組ホームページには、「森保のリーダーとしての最大の能力は、選手のやる気に火を点け成長を促す巧みだ」とある。
確かにそうだが、そこに近道はない。「巧み」にものごとを展開させるための莫大な時間と膨大な努力と、ひと言で片づけるなら「サッカー漬け」の毎日にいつも追い立てられるような24時間を送り続けることになる。
だが、森保監督はそれをたぶん極上の喜びと感じているに違いない。すべてを犠牲にして、暇さえあれば世界中のサッカーの録画を見て、そして誰よりも遅くまでクラブハウスにこもりまた次の準備をする。
番組ホームページの紹介文の終わりは「5年目の今年、離脱者が相次ぎ、チームは最大の危機を迎えた。果たして森保はこのピンチをどう打開していくのか?」とある。
これとて森保監督からしてみれば「居る者で戦う」とこのひと言に尽きるのだが、それでは番組は成り立たないから、そこには”秘策”が仕込まれているのかもしれない。
いずれにせよスポーツ王国と言われた広島の過去100年を振り返った場合、森保監督の存在は広島スポーツ界において傑出したものとなっている。そこに「仕事の流儀」が着目するのは当然のことだろう。
同時に、今回の番組制作は、2020年を見据えたNHKサイドの”仕込み”がリオデジャネイロオリンピック終了と同時に早くもスタートしたことを意味している。
NHK「プロフェッシナル 仕事の流儀」
www.nhk.or.jp/professional/schedule/index.html#20160829
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