マツダスタジアムからJR広島駅方面に歩く途中、右手に愛宕の開かずの踏切があり、その先にこの風景が広がる。画像の右手奥が広島駅、その途中に大型複合施設への駐車場出入口がある。広島駅方面へは大型複合施設への階段を上がり向かうこともできる。将来はマツダスタジアムに向けて歩行者ルートが延伸される予定でその基礎工事部分も見える。ナゴヤドームでも、福岡ヤフオクドームでも、スタジアム周辺とそこまでの動線にはエスカレーターが設置されている。時代のニーズを考えれば当然のことだが、今回のケースではそれもない。(トップ画像説明、1月31日撮影)
JR広島駅に隣接する大規模複合施設「EKICITYHIROSHIMA」で2月10日、一部テナントがオープン、記念セレモニーがあった。
同駅前南側ではA、B、Cの3ブロックの再開発が長らく続いてきた。1994年に広島で開催されたアジア大会に向け一気に開発するはずが、計画は大幅にズレ込み同駅から見て右手側のAブロックのみが1999年に先行して開業。左手側のBブロックは昨年、開業。戦後から市民の台所として親しまれてきた「愛友市場」などのあったCブロックの完成で1981年の基本計画策定以来の大プロジェクトが完成する。
Cブロックは地下1階・地上46階建ての住宅棟や地下1階・地上11階建ての商業棟からなる。そしてこの複合施設は同駅とマツダスタジアムとを結ぶ動線に接する形になっている。
同施設では、その人の流れをうまく取りこむ仕掛けを用意しているが、夕方の混雑する時期、すでにマツダスタジアムまでの動線の途中には、「ややこしいものは後回しにする」広島のインフラ整備に対する考え方の典型例、「愛宕の開かずの踏切」など、人と車が複雑に交錯するポイントがあり、今回、そこにこの複合施設の駐車場出入り口が加わることになる。
複合施設への駐車場出入り口、目の前の道は片側1車線でカラー舗装の歩道は車道と同じレベル、縁石もなければガードレールもない
複合施設内には大規模フィットネスクラブもあり、利用者の増える時間帯とナイトゲーム開始前の時間帯は完全に重なる。警備員を配するなどして対処することになるのだろうが、マツダスタジアムに向かうファンの流れと車両の流れが重なるのは必至の状況で、今後の対応が注目される。
広島駅からは、画像の中央に見える階段を使って複合施設内に設置された動線で開かずの踏切手前まで進める。その先については、将来的にはマツダスタジアムへの延伸が計画されているが、詳細は未定。本来ならマツダスタジアムのオープンとこの動線の整備は”セット”だった。(1月31日撮影)
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