雪化粧した広島中央公園、広島のサッカースタジアム建設はいまだロードマップなしの真っ白な状態
広島スタジアム問題の当事者(3者会談)である広島商工会議所の深山英樹会頭、広島県の湯崎英彦知事、広島市の松井一実市長が2月10日夕方、宮崎県宮崎市のシーガイアで続くサンフレッチェ広島キャンプを訪問、チームを激励した。
チームは午後2時半からFC岐阜と45分×3本の練習マッチを実施。その後は予定よりおよそ1時間遅れて到着した”広島スリートップ”を冷え込む練習場で出迎えた。
この程度の遅れはよし、としても新サッカースタジアム建設に向けては、依然、ロードマップさせない状況で大幅遅れの状況に何ら対策は打たれていない。
深山会頭の提案により”復活折衝”となった中央公園・芝生広場案。基町地区住民らの反発を受け、広島県と市は1月24日、実現可能性を調査するための費用を新年度予算に盛り込むことを明らかにした。
だが、これは2015年8月に「広島みなと公園案」優位とした3者がそのあと「調査」に着手して、けきょく地元への説明不足が仇となり”完全消滅”した無駄足の繰り返し、となりかねない。
サンフレイレブンへの激励と広島の新サッカースタジアム建設は同じベクトルでないと意味はない。J2、ファーレンン長崎が大幅赤字を計上して経営トップが辞任、というニュースが8日に報じられたばかり。Jクラブ経営は常にリスクと背中合わせの状況にあり、クラブ経営の基幹となるのがサッカー専用スタジアムであることは言うまでない。
広島でよく言われる「3本の矢」で、という言葉が聞かれることのない広島のスタジアム問題、ここらで「原点に戻ろう!」の声が上がってもよさそうなものだが…
なお、松井市長ら一行は2月11日、日南に移動してカープキャンプを訪れる予定。